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2013年6月16日 (日)

『ガソリン生活』軽妙な会話が楽しい

ガソリン生活
伊坂幸太郎著 朝日新聞出版2013/03刊 おすすめ度:★★★★★

僕の飼い主、かめのてさんが今日読み終えたのが、
この本『ガソリン生活』だ。
かめのてさんが、奥さんにときどきこの本の話を語って聞かせているのを
横で聞いていたので、最初のほうの粗筋は僕も知っている。
なんでも車の一人称の小説らしい。
車というのは僕も何度か乗ったことがある。
引っ越しのときだ。いつもの水槽じゃない、小さな水槽に入れられて、
ゆらゆら揺られていくので、僕はあまり好きじゃない。引っ越し先で住む環境が
変わると、つい不安になって、自分の甲羅に閉じこもりがちなってしまう。
まあ、僕の車嫌いはともかくとして。
その車が喋るという方法で、よく小説が成り立つものだと思うけど、
車は車どうし会話をするので、実際の物語の主人公である一家が
知りえない情報を、語り手の緑色のデミオという車は知っていたりする。
でも人間たちは知らないので
「そこへ行ったら危険だ!」と、読者と緑のデミオはハラハラするってわけだ。
なんでも「あきれて開いたボンネットがふさがらない」とか、車を擬人化した
表現が面白いらしいけど、僕にはそのボンネットとやらが何か分からない。
肝腎のお話だけど、ある有名女優を車に乗せた、その主人公一家が、事件に
巻き込まれていくという、かめのてさんの言葉を借りれば、「巻き込まれ型
サスペンス」ってことになるんだけど、でもなんだかほのぼのした感じで
会話も軽妙で楽しいらしいから、お勧めってことみたいだ。
今日、かめのてさんは、この本の残り半分を、奥さんが、洗濯ものがどうの
買物がどうの、夕飯の支度がどうの、とせわしなく狭い家(と言っても、
僕はこの家の全貌は知らない。今いるこの部屋しか散歩させてもらえない
からだ)をどたばたしている中、知らない顔で寝転んで読みふけっていた。
最後にどういう結末を迎えたのか、ものすごく知りたかったのだが、
読み終わって満足したのか、この本の話をしなくなったので、僕には
知りようがない。まさに「甲羅から手も足も出ない」という状態だ。
0616

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