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2013年7月26日 (金)

『Gene Mapper』電子書籍から文庫本へ

『Gene Mapper -full Build-』
藤井太洋著 早川文庫2013/04刊 おすすめ度:★★★★☆

遺伝子デザイナー(ジーン・マッパー)の林田は、自身が
設計した稲が「遺伝子崩壊」したという知らせを受けて、
エージェントの黒川とともにベトナムへ向かう。
彼が農場で見たものは・・・。

電子書籍の自費出版がベストセラーになり、加筆されて文庫で
出版されたという「紙への逆輸入型」とも言うべき本です。
自費出版とあなどるなかれ、堂々の書きっぷりは素人っぽさを
微塵も感じさせない、硬派なSFながら、キャラ造形や
ストーリーも巧みななかなかの力作です。

この小説の近未来世界には2つの設定があります。
1、「拡張現実」。スターウォーズとかで通信している相手が
フォログラムで浮かび上がったりするシーンがありますが、
そんなチャチなものではなく、話者は自身を投影したアバターと
たとえば会議なら会議室の空間さえもが、まるで目の前の現実の
ように浮かびあがって、アバターどうしで会話をしたりします。
小説内でのその描写を、想像しながら読むのも楽しいです。

2、「蒸留作物」。遺伝子組み換えとか、品種改良ではなく、
遺伝子を1から組み立てて、好みの形・色・性質を持たせた
作物を作っているという。主人公はこの作物の設計者。

こういうSF的設定は、難しい科学用語やカタカナを散りばめて
描かれているので、そのあたりが多少読みずらくはあるので
そのぶん、★4つにしましたが、その世界観に慣れてくれば、
面白く読めると思います。

0726

*****
参加しているSNSでポイントカードが話題になって
いたので、私もポイントカードのことを少し。
スギ薬局:よく行くので「お持ちですか」「いえ結構です」と
言うのが面倒で作ったけれど、そのポイントをいかにして
使うのかも分からないまま延々と溜まっています。
ポイントカードは作るのが邪魔くさいですが、断るのも
邪魔くさいので、その邪魔くささに負けて作るってこと
皆さん、ないですか?
nanacoカード:いつも使っているセルフのガソリン
スタンドで必ず、機械が聞いてくるnanacoカード。
GSの店員は「エンジンオイルの交換はどうすか」とか
聞いてくるわりには、このナナコを勧めては来ません。
いっそ面倒だし、ガソリンならたいてい3千円以上は使うし
カードを作ろうかなと思って、Webで調べたら、作るのに
300円かかるらしい・・・。300ポイント以上貯めないと
モトが取れないのね。いや毎回給油してたら300ポイント程度
貯まりそうな気もするが、なんだかシャクな気がします。

あとはいつも行くマッサージ屋と本屋のカードくらい。
クレジットも持ち歩かない現金派ですが、ポイントカードは
いちいち聞かれる面倒くささ、お得さ、貧乏臭さ、などの
パワーバランスで決定される気がします。

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