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2013年8月

2013年8月28日 (水)

『はるひのの、はる』最終章で更に読ませる!

はるひのの、はる
加納朋子著 幻冬舎2013/06刊 おすすめ度:★★★★☆

ささらシリーズ」第3弾。さやの息子、ユウスケが主人公。
ちなみにさやの旦那はシリーズ第1弾の最初に交通事故で死去。
しかし、奥さん思いか、単なるおせっかいか、幽霊となって、
時に他人の肉体に憑依し、奥さんを助けにくるという便利な人。
その息子だけに、幽霊はバンバン見えて、会話もできちゃう。
そのユウスケが小学校のときに現れた謎の少女「はるひ」。
ユウスケははるひに頼まれるまま、何かを実行することで
世界の何かが変わっていく。
連作短編で、章を重ねるごとに成長していくユウスケと、またも
現れるはるひ、そして幽霊たち。連作短編を総括する最終章で
明かされるのは・・・?

最終章は前後編に分かれていまして、私は後編をちょっと読み始めた
ところで、最初から読み直して、人物相関図を作ってしまいましたよ。
というくらい、なかなか複雑な最終章。これはシリーズ第1弾よりも、
より面白い構成で読ませる結果となっています。
ちなみに、本書から読んでも、何の問題もなく読めます。
第1弾の主人公、さやも登場しますが、ほぼ活躍はありませんし。
私は第2弾の『てるてるあした』は未読です。
0828

*****

最近、涼しくなったので、かめを水槽から出してやると、久々に足元に
寄って来ました(夏場は一肌の温もりが恋しくないので寄り付きません)。
ところで、えさはいつも市販の正露丸みたいな、ツブツブをあげています。
うちのかめはクサガメ、つまり水棲ですが、まず水槽から洗面器に移して、
えさを1~2個づつ入れてやると順に食べていくので、その都度ポイポイ、
口元に入れてやる方式です。
でも生まれてからずっとメーカーは違えど、同じような丸薬状のえさなので
たまには・・・と思って、先日「かめのおやつ」と称する川エビの干した
ものを買ってあげました。これはきっと先様に喜んでいただけるお中元と
思い、洗面器に投入したところ・・・1つかじっただけで、後は知らん顔。
エビですよ、カワエビ!野生のカメさんはきっと喜んで食べていますよ!
野生さんは、こんな鼻くそ丸めたようなものを好き好んで食べてませんよ。
エビと言えば人間様でも寿司だのフライだので、喜んで食べてますよ。
食べないんですか!
どうも、この市販のカロリーメイト的なこれに、すっかり舌がなじんで、
これしか食べ物として認識できないようなのです。
あ~世の中にはもっとおいしいものがあるんですけどねえ。
それともよっぽど、この正露丸がうまいのか?
確か名著『うちのカメ』では、ヒラメの刺身を食べたり、牛肉を入れたら
すごくがっついて、手足が甲羅に入らないくらい食べた、という記述が
あったので、本来ならもっと雑食的にいろいろ食べるはずなのになあ。
育て方を間違えましたよ。いつからこんな子になってしまったのかねえ。
不憫だねえ。

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2013年8月22日 (木)

『PUPA』ほんわかグロムード

PUPA』1巻
茂木清香著 アーススターエンターテイメント2011/11刊 
おすすめ度:★★★☆☆

DVの父親を持つ兄・現と妹・夢。父親のDVに耐えて生きて
きたため、兄は極度の妹思い、というかまあ、シスコン野郎。
そこで何かウイルス的なアレで、妹は怪物に変身、兄もまた
ウイルスの影響からか不死身っぽくなる。
妹怪獣は肉食(人間の肉含む)で、しまいにお兄ちゃんも食べて
しまうけれど、不死身のお兄ちゃんは、食われても体が再生する
ので、わりと我慢するのだった。一方、この怪獣の謎を知る黒い
帽子のお姉さんとその組織があるのですが、1巻の段階ではよく
分かりません。

非常に独創的で面白い設定のマンガですね。
妹は怪獣化しなくても、かわいい女の子のまま、兄を齧ったりする
のですが、そのあたりが近親相姦的ドM性を醸しているわけです。
じゃあエロいのか、いやどうなのか、と言うと、これが画力不足で
エロくはないです。ひと昔前の「りぼん」のマンガのような(※)
タッチは、このシリアスでグロなドラマとミスマッチです。
(※ひと昔前に「りぼん」を実際読んでいたわけではないので、
あくまでイメージです)
1話ごとの空きページに、さらにコミカルなタッチの画を載せて
いるのも、シリアスムードがさっぱり台無しで、そもそもシリアスを
描きたいのではなくて、ファンタジーを意図しているのでしょう。
妹が怪獣化して人間を食う、自分も食おうとするなんて、結構これは
大問題なのに(すでに何人か無関係な人が食い殺されちゃっている)
ちっとも深刻さが伝わらない絵とイキフンは、この著者のいい意味で
持ち味かもしれません。
細密なグロ描写の『亜人』とか、ちょっとグロのブーム到来かもしれません。
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*****

先日、高品質スーパーみたいなところで見つけたルービーは

青い空と海のビール

HELIOSという沖縄のメーカーで、小麦を使用した白ビール。
上面発酵で味はフルーティー。まさにクラフトビールといった味わい。
私は日本で一番うまいビールは「よなよなエール」だと思っていまして
今のところ不動の1位ですが、これもなかなかうまいです。
値段が350mlなのに500ml並みの値段がしますが、
飲んで損はないと思いますよ。

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2013年8月19日 (月)

『本屋図鑑』本屋のたたずまいを感じる

本屋図鑑
本屋図鑑編集部 著 夏葉社2013/07刊

書店好きの人には有名なあの店から、老舗の名もなき(は失礼だが)店、
個性派の名店まで、文章とイラスト(鉛筆っぽいフリーハンド)で
紹介される、まさに本屋の図鑑。
巻末には、本屋の1日とか、書店業界の用語集、書店をめぐる動向など
一般ユーザーにも興味深いページも。
一般ユーザーと言えば、この本は業界人に向けて書かれた本ではない
(多分、コンセプトとしては、本屋好き、読書人向けの本)ので、
あまりその店のテクニカルな面には注目せず、その本屋の「たたずまい」
を伝えるような内容。1ページが文章、1ページがイラストという構成が
多いので、沢山の書店が紹介されています。
私の個人的な嗜好では、1店舗あたりに、もう少しページを割いて
欲しかった気もします。どうせ、こんな東京とか地方だとかの店に行ける
わけではないので、その店に行った気分(そこで1冊買った気分)に
(欲を言えば)なってみたかったですが。

*****

先日『豆乃畑』という、バイキング形式の和食屋チェーンに
行きました。
世間は連休中につき、早めに行ったのですが、11時の開店前に
すでに予約の名簿みたいなやつには数組の名前が。

ビュッフェには豆腐料理などヘルシーな料理が並んでおり、どれも
うまそう。特に気に入ったのは、意外にも鶏の唐揚げ。
コンビニで売っているような塩やスパイスの濃い味付けではなく、
塩も控えめで、衣には独特の風味があって本当においしい。
野菜カレーとかもありましたが、ご飯食べない派なので。
デザートも、杏仁豆腐、ゼリー、ヨーグルト、白玉など、カロリー
控えめのヘルシー系。ついつい、お皿の中に複数のデザートを
混ぜて、ブレンドを楽しんだり。
隣のテーブルのご婦人2名が「あんまり沢山、食べられないもの
ねえ。途中でトイレにでも行けば別だけど」
・・・う~む、食事中にしては不適切な会話だなあ、と思っていると
またうちの妻が大量に皿に盛って、戻って来ました。
「おい、唐揚げがうまいとは言ったが、そんなに取ってきてどうする。
ポテサラもお椀にいっぱいではないか」
「まだ入るも~ん」
私はもう、デザートも終了して、食後の「豆乳マキアート」を楽しんで
いるというのに。
・・・しかし案の定妻は、その後の買物中におなかが痛くなり、買物を
切り上げて帰ったのでした。

「もうバイキングなんか2度と行かない!」
そのセリフは過去にも聞いたことがあるぞ。

↓押す阿呆に、押さない阿呆~、同じアホなら押さにゃ損損~♪


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2013年8月12日 (月)

『ささら さや』ウオーム系ゴーストもの

ささら さや
加納朋子著 幻冬舎文庫2004/04刊 おすすめ度:★★★★☆

連作短編。第1話で主人公の「さや」の夫は交通事故で死んでしまい
さやは、夫側の親族が赤子のユウスケをとりあげようとすることから
逃れるため、佐々良という町に引っ越してしまいます。
そこでは小さな事件が起こるのですが、頼りないさやを見かねて、
ゴーストの夫が現れては、事件の謎を解いて助けてくれる・・・
という日常の謎+ゴーストもの、且つハートウオーミングものです。

実はこの著者の新刊『はるひのの、はる』が読みたかったのですが、
これが「ささらシリーズ」の第3弾らしいので、こっちを先に
読んだ次第です。ハートウオーミング・・・私の荒んだ家庭にはない
この響き・・・ハートウオーミング。いいですね。
0812

この著者の本は初めてだったので、ネットで検索したところ、
ダンナは貫井徳郎さんらしい。知らなかった。でもって、著者は
急性白血病になりつつも過酷な闘病生活を経て生還したという。
闘病記を本にしているそうです(『無菌病棟より愛をこめて』)。

*****
TVの話でも。
夏帆ちゃんが出ているので見ている『悪霊病棟』。
でも肝腎の夏帆ちゃんは、霊感の強い、陰のある役ということで
眼鏡をかけてひっつめ髪で、猫背気味でどうにもぱっとしない。
いや、そういう役作りなんだから仕方がないんですが。
普通にスクリームクイーン的なものを期待していたら、ちょっと
違っていて残念。

三菱地所を巡るのが趣味の、桜庭ななみちゃんも好きなのですが、
主演している『リミット』も、ホラーサスペンスよりで、どうもねえ。
ああ、もっと普通に可愛い女の子が、水着やシャワーシーンなどを
毎回出すような無為味なドラマを深夜枠で放送してくれないものか。

今クールは、半沢直樹とか大ヒットがあるので、評判になっていないが
名もなき毒』も、結構面白い。宮部みゆきだから当然か。現実には
ボンボンの小泉孝太郎が、大会社の娘に逆タマという設定に苦笑だが
実のところ見事にはまり役で、好演していると思います。
そこに登場する喫茶店のマスター・本田博太郎が怪しすぎて、すべての
事件の黒幕ではないかと思えて仕方がない。私はドラマを見ながら、
いつも本田博太郎のセリフを復唱しているので、かなり物真似が
上達しました(笑)。

↓暑いと1回言うごとに、罰金として、下のボタンをひと押しすること。


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2013年8月10日 (土)

『コリーニ事件』最大重量級ホワイダニット

コリーニ事件
フェルディナント・フォン・シーラッハ著 東京創元社2013/04刊
おすすめ度:★★★★★

ベルリンのホテルの一室で、実業家が殺され、その顔は激しく
踏みつぶされていた。犯人・コリーニはその場で逮捕され、
犯行を認めた。国選弁護人として初めて法廷に立つことになった
弁護士のライアン。しかし被告人は殺人の動機を語ろうとしない。
原告側の弁護人は高名なベテラン弁護士で、このままでは負けは
必至という状況。しかも被害者はライアンの幼馴染の女性の
祖父でもあった・・・。
現役弁護士で『犯罪』『罪悪』も大ヒットのシーラッハ初の長編。

法廷劇だが、安っぽいお涙頂戴の人情ものではもちろんありません。
殺人の動機の背後に重~くのしかかるモノは、何かを知りたい人、
コリーニを殺人という手段に踏み切らせた法律の落とし穴に、
ほんまでっかと叫びたい人は、書店へGO。
0810

*****

昨日に引き続き、奥さんは飲み会に行った
昨日も昼間から飲み会に行っていた
今日は午前中のうちから出て行った
朝、冷やし中華を食べたが、
昼には、カップ麺のカレーを食べた
暑い、ああ、暑い夏
君はどうしているだろう、そう奥さん以外の君
君はどうしているだろう、奥さんよりきれいな君
そんな君なら、昼間から飲みに行かないだろう
行かないだろうWOO

※(Chorus)
独りの部屋じゃもったないから
エアコン入れられないやい
電気使うのもったいないから
扇風機しかないやい
ライラライ

昨日の引き続き、奥さんは飲み会に行った
ビアガーデン的なところで飲んでいた
ちょっと二日酔いと言いつつ出て行った
さっき、アイスモナカを食べたが、
ことのほか小さくて、二口で食べた
暑い、ああ、暑い夏
君はどうしているだろう、そう奥さん以外の君
君はどうしているだろう、奥さんより素敵な君
そんな君なら、僕にいくらか貸してくれるだろう
出世払いだろうWOO
出世するのかのうWOO

※繰り返し

↓ずぶんは天野のことより、ランキングボタン押すのが好きだ。


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2013年8月 7日 (水)

『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』

カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生
渋谷直角著 扶桑社2013/07刊 おすすめ度:?????
私はこの本のことを語る資格はない・・・なぜなら全部読んで
ないからだ!

またまた関東方面に行った折に、やたらとでかい蔦屋書店なる本屋に
寄りました。ぼけーっとコミックの新刊売場を見ていたら、私の目に
飛び込んできたのがこの本でした。1冊で、しかも棚差しだったのに
なぜかその書名に吸い寄せられたのでした。
この本はツイッターでフォロワーの誰かがツイートしていたので
知ってはいたのですが、特に興味はなかったものの・・・
「ああ、この本は私を待っていたのだな。こんな何百キロも離れた
ところから来るのを・・・。これも縁というやつだろう。どれ、
買ってやろうじゃないか」

内容はネットの紹介文をコピペしちゃうと

このマンガが酷い! 2013 ベスト1決定!!
ミュージシャンを目指して活動するも芽が出ないまま35歳になった
女が、枕営業の末、インディーレーベルプロデュースのJ-POPの
ボサノヴァカバーCDのなかの一曲を歌えることになったが……。
いい年して夢を捨てきれず、サブカルにまみれて自意識ばかりが
肥大した、残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く
連作短編集。著者が自主制作で発表した表題作が、
少部数配布ながらツイッターなどで話題を集め、ついに書籍化が決定!

・・・だそうです。
表題作の『カフェでよくかかっている~』をホテルのベッドの上で
読んだところで、私は眠りに落ちました・・・。
そして忘れて来ました。ホテルに。たぶん、布団の中か?
ホテルはああいうものを「忘れ物がありましたが」とか、宿帳を見て
連絡してこないものなのでしょうか?
「これも何かの縁だから」とか言ってあたしのことを誘っておいて、
金さえ手に入れたら、もう消えちゃうなんてズルイ!
あたしの気持ちはどうだっていいの?!やられたらやりかえす!
倍返しよ!・・・だからと言って買いなおしたりしないから!ふん!

0707

↓ランキングでよく低いランクをさまよっているブログを書いている
書評家気取りの男のランキングはこちら・・・。


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