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2013年9月 6日 (金)

『自分を変える教室』美人先生の面白授業

スタンフォードの自分を変える教室
ケリー・マコグニガル著 大和書房2012/10刊 
おすすめ度:★★★★☆

ベストセラー本を今頃読む(笑)。電子書籍端末Lideoで何を
読もうかな~と見ていたら、これが安かったので(笑)。
『自分を変える教室』って、邦題は当たらずとも遠からずで、
The Willpower Instinct‎』は、普通なら『意志力の研究』とか?
直訳で『意志力の本能(衝動)』とかだと変だし・・・よく考えると
『自分を変える教室』はうまい邦題という気がしてきたぞ(笑)。
美人先生の写真を使った帯もうまいね。
いや、出版社の販売戦略の話ではなかった・・・。

ということで、この本のターゲットとしているのはこんな人。
・ダイエットが続かない
・禁煙したいができない
・ついネットサーフインしてしまうような悪習慣が抜けない
・大事なことを先延ばしして目の前のことに飛びつく
こういう人たちに、何も「鉄の意志を持て!」と言う本ではなく
いろんな心理実験の事例を引きながら、意志の力をコントロール
していこうという本です。いやむしろ人間の意志力なんて、
本当は自分をよい方に導いてくれるものではなく、
脳やらホルモンやらの働きに支配されていて、意のままになる
もんではないんだよ、ということを言いたいんだと思います。
原題が「意志力の本能」としているのは、人間の意志はカラダの
行動原理の支配下にあるので、そのことをよく知った上で
自分にとって本当に最適な選択をしていこう、ということかなと
思いました。

実験の例では、目の前のお菓子を食べずに2分待てば3倍もらえる
として、今目の前にあるお菓子に手を出すかどうかというのを、
人間とチンパンジーに競わせるとか(もちろん人間が負ける!)
まずいジュースを数分後に自分が飲む場合、数か月後に飲む場合、
他人が飲む場合、どのくらい飲めるかを言わせる実験とか
(もちろん数分後に自分が飲むのが一番少ない!)も面白い。
ハンバーガー店で「サラダ」などのヘルシーメニューがあると
よりハイカロリーなものを注文してしまう傾向がある(サラダは
注文しないのに)という事例も興味深い。いやそもそも
サラダを食べたらハイカロリーなもののカロリーが、軽減される
わけでもないんですが。そのあたりは、販売戦略の罠ですね。

0905

この本にはやたらチョコレートとかクッキーが出てきます。
チョコレートを食べるのを我慢する実験もよく出てきますが
そんなにアメリカ人はチョコ好きか?そんなに我慢できないか。
大の大人が(笑)。

よく考えると、私はダイエットもしてないし(むしろ貧相さには
かなり自信がある)煙草も吸わないし、ギャンブルもやらないし
(運がないことは結婚した時点で悟った)、酒もほどほど、
ジャンクフードをカウチに寝そべってビデオ見ながら食べないし
(こぼすと激しく怒られるのだ)実に立派な大人だ(笑)。
もう意志力の塊のような人だ。というか・・・無気力?

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もらえるかというなら、あなたはどうしますか?え?どうでもいい?


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