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2013年9月 4日 (水)

『銀二貫』高田郁の出汁効いてます。

銀二貫
高田郁著 幻冬舎文庫2010/08刊 おすすめ度:★★★★★

みをつくし料理帖』の高田郁の新刊かと思って買ったら、
2010年の本で、要するに幻冬舎のしかけに乗ってしまったわけで。

父親を目の前で仇討によって殺された少年。自分も斬られそうに
なったところを寒天問屋の主人に銀二貫で買い取られ丁稚となる。
主人が天満の天神さんに寄進するための金を投じてしまったため、
信心深い番頭さんに疎まれることになった松吉(丁稚名)。
しかし寒天を納めている料理屋の嬢さん(いとさん)と恋仲になる。
それも束の間、大阪は大火にあって、嬢さんは行方が知れなくなり
・・・という、苦難に満ちた少年の成長小説。

仇討、災害、同業者の模倣や嫌がらせ、など様々な困難に耐え
ながら、懸命に生きる若者、そしてそれを応援してくれる周囲の
人々との出会いといった『みをつくし』でも繰り返されるモチーフが
ぎゅっと一冊になった感じです。
それに嬢さんとの恋の行方にもヤキモキさせられたりとか。
松吉が大人になってから故郷を訪れる場面では、思わずジーンと
なりますですばい。
『みをつくし』を読んでみたいが、長もののシリーズはちょっと、
という方には、こちらをお勧め。もちろんみをつくしファンにも。
0904

*****

今日は三重県のほうに出張していたのですが、すごい雨でした。
まさに横殴りの土砂降り、というやつで、まるでうちの奥さんに
横から殴られながら、土砂を浴びせかけられているかのようだと
言えば、イメージが湧くでしょうか。湧かないでしょうか。
ひょっとしてこのまま家に帰れないのではないか。あるいは
もう家に帰らなくてもいいのではないか。愛人宅を転々として
ヒモとなって暮らす人生がここから始まるのではないか。
イエーイ。
目を覚ますと朝食があって、そこに部屋の合い鍵と、メモ書きが
あって「仕事に行ってくるから。今度はいなくならないでね」
とか書いてあったりするのか。
そんな期待をもって高速道路に乗ったら、どこも渋滞もせず
冠水もせず普通に家にたどり着きましたとさ。

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