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2013年10月

2013年10月27日 (日)

精文館書店の中島新町店さん

かめのてさんのお店探訪 第6回
精文館書店 中島新町店さん2013/10/27付

今日訪れましたのは、またも精文館書店さん。今回は自宅から
10kmくらいの所なので、クロスバイクでおでかけ。
久々に往復20kmだったので、ただ今太ももがだる~い。
レンタルのツタヤさんを2Fに配した24時間営業のお店。
入ってすぐの平台にはランキング。ここに小路幸也さんの直筆
サイン色紙が飾ってあり『東京バンドワゴン』をフィーチャー。
色紙には「LOVEだねえ」のキメ台詞が。
そしてなぜか『パンダ銭湯』なる絵本館の絵本がどんと平積み。
ほかにも文芸書の棚のてっぺんには、有名居酒屋も真っ青なほど
作家のサイン色紙が飾ってありました。というのも、本の雑誌や
帯コメントなどで登場する久田かおりさんという方が、この店の
スタッフであらせられるからですね。百田尚樹さんの本も、色紙と
ともにフィーチャーされていました。棚の縁には手書きのコメント
つきのPOPが、ラミネートされて掲示されていて楽しい。
多分久田さんが作られているであろう、フリーペーパーも棚に
ちょこんと置いてありました。

雑誌を除いて棚の前に平台がなく、上から下までどど~んと棚。
その代わり、目線のあたりで表紙を見せて陳列されています。
新刊は巨大な平台に集中して陳列されており、エンド平台は小さく
フェアっぽく使われていました。
「るるぶ」の棚は雑誌を入れる4段くらいの棚に加えて、その下に
棚差しになったるるぶが。それはよくあることですが、ちょっと傾斜が
ついていて、棚差しの本も背表紙のタイトルが見やすい。これ結構
ユーザーにとって重要。トシをとるとですね・・・目は見えなくなって
くるし、かがむのも面倒。このちょっとした傾斜角度で、書名が見える
というのは重要なのよ、私のような初老・・・いやまだ若いですよ、
今日も自転車で往復20km(ももが痛いが)。
なので、このお店の書籍の棚のように、足元20センチくらいまで
本が詰まっているのは、実はあまり好きではないです。
足元40~50センチに本は置いてほしくない。棚の前には平台が
ついているほうが、そういう意味で望ましい。まあ、その分場所を
とってしまい、本が沢山置けないというデメリットがありますが。
店が広くて、通路も広くて、棚の前には平台が欲しい・・・と
勝手なユーザーからの要望でした。
1027

今日はこちらのお店で、貴志祐介の『雀蜂』(角川ホラー文庫)を
購入。なんと文庫書き下ろしの新刊ですよ!貴志祐介の新刊が
即文庫で読めるなんて。同じホラー文庫の『クリムゾンの迷宮』も
面白かったなあ!期待して読みます。

↓ランキングボタンを押してくれるなんて、LOVEだねえ。


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2013年10月26日 (土)

『十一月に死んだ悪魔』感想

十一月に死んだ悪魔
愛川晶著 文藝春秋2013/09刊 おすすめ度:★★★★☆

鮮烈なデビューをしながら、今やすっかり三流のホラー作家の
柏原は、交通事故での記憶障害や、幻覚的な発作に悩まされていた。
ある日クリーニング店の女性店員が、かつて自分の幼少時に
現れていた想像上の友達(イマジナリーコンパニオン)コータに
酷似していることを発見する。ストーカー被害に怯える彼女は
柏原の家に転がり込むことになり、奇妙な同棲が始まる。
しかし再来するコータの幻聴、学生時代にいじめをしていた男
からの脅迫など、次々に不穏な空気が立ち込めてくる・・・。

人を生き埋めにしようとするプロローグ、断片的に挿入される
女性とともに監禁された男の手記、手紙などが、本編と並行して
語られます。そういう構成が、読者の頭を謎と混乱に陥れます。
中盤あたりで、その挿入部分がどういう意味のなのかが分かる
のですが、それまでが結構もどかしいです。
この奇妙な構成からも分かる通り、一筋縄ではいかない、複雑で
トリッキーな作品です。
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表紙の横たわっている女の子は、作品内にも登場する「ラブドール」
古い言い方ではダッチワイフ。最近のは精巧で、表情にもちょっと
憂いがあります。これを製作している「オリエント工業」のHPを
見ると、60万円くらいするようです。
本作でもこれをモチーフとして、主人公が新作を書くくだりが
あるために、表紙になったようです。
表紙写真はともかくとして、本編と並行して挿入される断片を
頭の隅に置きながら読むのは、なかなか面倒なのですが、
全編読み終わると、さらに面倒な、否、なかなかの怪作であることが
わかります。こりゃあ面白い!と思う人と、なんじゃこりゃ!という
人がいるかと思います。

さて今年も10月後半になり、そろそろミステリのベスト10なんかも
視野に入れる時期が来ましたが(大抵の人はそうではないでしょうが)
今年は大本命のような作品は少ないですが、本作を含め『アリス殺し
ノックス・マシン』『シャーロックホームズたちの冒険』など
変わり種、怪作が多いのが目立ちますね。

*****
毎年思っていたのですが、近年どんどん派手になってくる、
あのハロウィンってやつは、どうなんすかね。
ちょっとイラっと来ている私は古い日本人でしょうか。
いや、別にそれにからめて、かぼちゃのケーキがどうのとか、
ハロウイン限定商品なんかが売られているのは別にいいんですよ。
ディズニーランドでそういうテーマでイベントするのも可。
バレンタインデーも同じで、あの形骸化した記念日に、
おいしそうなチョコが店頭を賑わし、ちょっとしたイベント感も
あって、消費が刺激されて経済が動くのは多いに結構!
そういう経済効果という意味ではいいとしても、なんかあの
いい大人が仮装をしたり「トリックorトリート」とか言って
お菓子をもらうなどの行事を「子供会」とかがやったりする風潮、
それはどうなのさ、ということです。
もう完全になじんだクリスマスはともかく、日本の文化にも
伝統にも、習俗にも、信仰にも、な~んの由来もないことを
今更突然やるのはどうなんですか。「トリックorトリート」で
菓子をもらった子供は、これを日本の古式ゆかしき伝統かと
勘違いしないか?日本人なら・・・餅でも撒いてろ!(笑)
それはどうも、アメリカ人が映画で、なんだか障子のある部屋で
「ニンジャ」が刀を振り回した挙句に「ハラキリ」したりする、
あの滑稽さに通じるものがあるのですよ。
だいたい・・・クリスマスに時期的に近いから。クリスマスまで
待てよ!1つでいいじゃないか!その後正月もあるし!
ジャックランタンは魔除けらしいから、日本人なら・・・イワシの
頭を飾れ!そして子供たちは家家を訪ね歩き、餅をもらうと(笑)
そういうことにしませんかね、もう。


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2013年10月22日 (火)

『アリス殺し』不条理会話が楽しい

アリス殺し
小林泰三著 東京創元社2013/09刊 おすすめ度:★★★☆☆

大学院生・栗栖川亜理は、夢の中で不思議の国の住人だった。
ある日、夢の中でハンプティ・ダンプティが転がり落ちて死ぬと
現実世界の大学の中でも、玉子の異名を持つ男が転落死する。
現実世界と夢の中での不思議の国がリンクし、夢の世界を
何人かが共有している事実を亜理は突き止めるが、夢の世界
では、彼女が殺人犯の容疑者となっていた・・・。

不思議の国のアリス」をモチーフとして、ミステリと
ダークファンタジーを融合させた試み。
実は原典である「アリス」を読んでないので、この世界観は
よく分からないところがあります・・・。ただ不条理な童話
特有のナンセンスでまどろっこしい会話が、面白いっちゃあ
面白いし、話が先に進まない感じは、要はまどろっこしい。
夢の世界では特に状況描写を省いてあり、ほとんど80%は
とぼけた会話文でできています。その分サクサク読めますが、
ホラー作家だけに気持ち悪いシーンだけ妙に描写がねちっこい。
ハンプティ・ダンプティの死に様なんかもえげつないです。
なので、この不条理でまどろっこしい会話とミステリ的な
構成とグロ描写を楽しめる人は楽しめるし、そうでない人は
気持ちの悪い怪作といったイメージでしょう。なので★3つと
いたしました。
1022

*****
さて、私のHN・かめのてですが「かめの手」でスマホの画面を
スクロールできるのかという問題です(問題か?)。
皆さんはできると思いますか?

答えは・・・「できる」です。ていうか、できた、です。
無理やり画面にタッチさせたところ、私のiPhone4Sは
問題なく「シュッ」と動きました。さすがS・ジョブズ!
かめの手は意外とふにふにと柔らかいです(触ると嫌がります)。
シュッとやれた当のかめは、やらされ仕事のせいか、あまり
達成感はないようで、むしろ迷惑そうでした。メル友がいない
のが原因かと思います。皆さんもお手持ちのペットで試して
みてはいかがでしょうか。ネコパンチで動くのか、とか。
カタツムリやタニシを飼っていたら、画面を這わせてみるとか
どうですか(それを後で耳にあてがう気はしなくなりますが)。

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2013年10月17日 (木)

『そして父になる』じんわり来る

はいみなさん、こんばんは。N・淀川です。
今夜ご覧なるのは是枝裕和監督の最新作『そして父になる』。

お父さんは福山雅治。きれいな奥さんと幼稚園児の息子が一人。
子供は今度、私立の小学校に上がるので「お受験」の真っ最中。
面接官の先生に「夏休みの想い出は」と聞かれて「お父さんと
凧揚げをしたことです」なんて答えてる・・でも本当は凧揚げ
なんてしてないんですね。お父さんはエリートビジネスマンで、
仕事人間。子供のことは奥さんに任せっぱなし。子供と遊んでる
ヒマなんてないんですね。まあ、よくある話。
さあ、そんなときにこの子供を産んだ病院から連絡があって・・・
実は、赤ちゃんを取り違えて、この子供は他人の子や言うんですね。
・・・びっくりしますね。そんなこと、まああなた、あるんやろか?
取り違えた相手の夫婦と引会わされたけど、ガサツな夫婦に
ちょっとうんざりしますね。お互いの子供の写真を見せあうと
こっちはお受験でとりすました写真。でも相手の男が見せた写真は
夏休みに家族で出かけたときのスナップ写真。この辺の対比が
うまいですね。この映画、写真、それからカメラが重要な小道具に
なってるんですけど、ここちょっと、見るときのポイントですね。

物語のテーマは衝撃的ですけど、ストーリーはいたって地味。
大きな起伏はないけれども、そのぶん、セリフの端々、表情やら
ちょっとした小道具、陰影のつけ方、小さいエピソードを
積み重ねてドラマを作っていますね。まさに職人技ですね。
さあ、この2組の夫婦、子供を交換するのか、6年間育てた
血のつながらない息子と暮らすのか・・・じっくりご覧ないさね。
本作は第66回、カンヌ国際映画祭、審査員賞受賞作品です。

『そして父になる』
監督・脚本:是枝裕和 出演:福山雅治、尾野真千子
リリー・フランキー真木よう子

リリーさんの奥さんが真木よう子ってどうなんすかね。
ちょっといくらなんでも羨ましすぎますよね・・・。
『龍馬伝』つながり、『最高の離婚』つながりのキャストですが
『~離婚』ではガサツな方の尾野真千子が、いいところの
奥さん役で、その役にピタっとはまるのって、さすがに
役者さんですね。

お涙頂戴の映画ではないので、泣かせるようなあざとい演出も
なく、音楽は静かなピアノ曲だけなんですが、ちょっと「うっ」
となったシーンがありました。それが解説でも触れている、
福山雅治がカメラをいじるシーンです。
ちょっと・・・来ました。

ひょっとしたら私も赤ちゃんのときに、アラブの石油王の子と
取り違えられている可能性も捨てきれず、他人事ではありません。
また私の肩のあたりに「666」という数字の痣があるのも気に
なりますし、胸に北斗七星の形の傷があるのも、私の出生の
秘密にかかわることかもしれません。
気になって実家に電話して問いただしたところ
「木の股から生まれた」とのことでした。

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2013年10月16日 (水)

『七色の毒』濃縮出汁の短編

七色の毒
中山七里著 角川書店2013/07刊 おすすめ度:★★★★☆

タイトルに「色」がつく7つの事件の連作短編集。イケメンで
男なら嘘や欺瞞を見抜く慧眼の持ち主・犬養刑事が事件の謎を解く。
ちなみに女だと、そんなに洞察力が働かないらしい(笑)。
短編ながらも、どんでん返しを用意しており、作者の技量を
堪能できる1冊。短編にしないで、掘り下げれば中編くらいに
出来そうなネタを、短編でサラリと書いちゃうとことろが粋だねえ。

読者が一番引っかかるのは『白い原稿』という1編でしょう。
被害者は歌手で、彼の投稿作品が「ビブレ大賞」なる新人文学賞を
獲って話題になり、落選した投稿者に逆恨みされて殺されたのでは
ないかという事件です。・・・どこかで聞いたような話です(笑)。
そもそも中山七里さんこそ「このミス大賞」で世に出た人なので
あんな「カゲ・・」で賞を獲って云々ということに憤って
こんな話を書いたのでしょうか。
もう絶対、ポ・・社から原稿依頼来ないぞ!いいのか!?

最後の1編は書き下ろしで、ほかの事件とリンクさせた作りに
なっており、これもなかなか粋な作品。
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↓なんのために生まれて、ランキングボタンを押すのか
 答えられないなんて、そんなのはイ~ヤだ!


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2013年10月13日 (日)

『死神の浮力』会話で脱力

死神の浮力
伊坂幸太郎著 文藝春秋2013/07刊 おすすめ度:★★★★★

ある作家の小学生の娘が殺される。殺した男は良心を持たず
人の心を操り、弄ぶの喜びとするサイコパスだった。
作家夫婦は男が無罪となって釈放されたことをチャンスとし、
復讐計画を進めていたが、そこに現れたのが死神・千葉だった。

死神の精度』で登場した死神千葉の長編。
べつに第1作を読まずこちらから先に読んでもOKです。
この物語の面白さは千葉のキャラクターにあります。
死神は本部だか情報部だかの指示を受けて、病死、自殺を除く
不慮の死を遂げる予定の人を調査し「死んでもいい人か」を
1週間に亘って調査する人。あ、人じゃなくて死神。
対象者を「可」と報告すると翌日その人は死ぬ、という設定です。
千葉の対象者はサイコパスではなく、作家の方なので、
この作家は復讐を遂げられず、死んでしまうのか、それとも
返り討ちにあうのか・・・という疑問がまず湧きますよね。
それとも今回は「可」ではなく「不可」で生き延びるのか。
でもたいていは、ろくに調査もしないで「可」の報告をする
死神が多いらしく、千葉はちゃんと仕事をするタイプ。
さて「可」なのか「不可」なのか、復讐はどうなるのか、
というサスペンス。しかし相手は相当悪賢いヤツ。伊坂作品の
悪いヤツは、『マリアビートル』の中学生「王子」みたいに
本当に読んでて腹の立つイヤなヤツです。こいつもそうです。
このヤなヤツへの復讐劇という殺伐となりがちな話の緊張を
何だか弛緩させてしまうのが、死神の千葉。緊張の高まる場面で
呑気な発言をし、人間と噛みあわないトンチンカンな会話をする。
この作家夫婦も、どんどんこの千葉という男に、変な魅力を
感じ始め、力づけられながら、復讐を頑張り(?)ます。
いよいよ敵を追い詰めていくクライマックッスには手に汗握ります。
お勧めです。
1013

*****
今夜のご飯はお好み焼きでした。
お好み焼きを焼くにあたり、私は1個のギャグを温めていました。
お好み焼きをひっくり返すタイミングで満を持してそのギャグを
言い放ちました。
「焼けたら裏返す。フライ返しだ!」
じゅ~、じゅ~・・・・・・。

スルーされました。

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2013年10月11日 (金)

『地獄でなぜ悪い』最高!

はいみなさん、こんばんは。N・淀川です。
今夜ご覧なるのは『地獄でなぜ悪い』。
園子温監督の最新作は、まあなんとスラップスティック・コメディ
ですね。それも首がポンと飛んで、血がドバッと出る、とんでもない
コメディ。『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』など社会派と言われた、一流の
監督が思いっきりバカをやった、徹底的に遊んだ、まあ楽しい楽しい
一流の娯楽作ができました。
最初に映るのは、小学生の女の子が、歯磨き粉のCMで歌って踊る、
そんな映像。でもこの子供、ヤクザの親分の娘ですね。その親分の
首を狙って、自宅に乗り込んで来た敵対する組のヤクザを
奥さんが返り討ちにしちゃった!命からがら逃げているヤクザを
通りかかった若者が撮影する・・・この若者らはファックボンバー
と名乗って、8mm映画を撮っている自主映画のグループですね。
「いつか映画の神が、自分たちに傑作を撮らせてくれる」そんな
夢みたいなことを言ってる若者。まあ若者の夢は、いいですね。
でも、それから10年経って、この若者、もう若者じゃないけど、
一向に成長してませんね。10年前と同じこと言って、1本も作品が
できてない、夢みたいなことばっかり言ってる。
と、そこへ「映画を撮らせてやる、金も機材も用意する」という
話が舞い込んだ・・・主演はあのヤクザの娘。映画のスタッフも
全部ヤクザ、さあどんな映画ができるんやろ。
全編これ、バカバカしい、血しぶきいっぱいのこの映画。
一流のバカ映画、そして映画バカの映画。
今夜はもう、全部忘れて、楽しんで御覧なさいね。

『地獄でなぜ悪い』
監督・脚本:園子温 主演:國村隼、二階堂ふみ、堤真一
長谷川博己、星野源 おすすめ度:★★★★★

リアリティなど微塵もないので、その手のツッコミをすべて
忘れて、ただバカを楽しむ映画です。あと二階堂ふみの
胸の谷間を、全編に渡って拝むことができます。
星野源も出ていますが、この人は「活躍」はほとんどなく、ただ
巻き込まれただけの割に、なかなかおいしい見せ場はあります。
鈴木先生」も結構変でしたが、さらに狂っている(ヤクザより)
映画バカを、長谷川博己が嬉々として演じています。
ラスト近くで『エド・ウッド』(ティム・バートン)を彷彿と
させるシーンがあり、ここはなかなかじ~んと来るような
来ないような。エンディングのスカシ具合も最高で、その後
星野源の歌が流れて終わります。

照明がついて席を立とうとして横を見たら、妻が泣いていました。
「星野源の歌を聴いていたら泣けてきた」そうです。
え~、決してそういう映画ではありません。何かの間違いです。

↓ブログの神様が下りてきた!清めたまえ!押したまえ!


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2013年10月 8日 (火)

『チェイサー』手塚を追う漫画家マンガ

チェイサー
コージィ城倉著 小学館2013/10刊 おすすめ度:★★★★★

昭和30年代、海徳光市は漫画を3本連載し、戦記ものでは
評価の高い漫画家。今も3人の編集者が彼の仕事場に詰めていた。
しかし実際はもっと早く、締切前に描き上げる実力を持っていた。
ではなぜに編集者を仕事場に詰めさせているのか?
それは「それがまるで売れっ子漫画家・手塚治虫みたいだから」
というのが理由だった。手塚を批判し、ただの同業者とうそぶき
ながらも、その実、マニアとも言える傾倒ぶりを見せる海徳。
手塚をチェイスする彼の焦燥が生み出す悲喜劇が、我々の胸を
熱くし、腹をよじれさせる、漫画家マンガの決定版(かも)。

コージィ城倉さん、私にはあまり馴染みのない名前と思ったら、
野球漫画で有名な作家さんらしい。野球、興味ないからなあ。
最近のヒット作では『グラゼニ』の原作を別名義で書かれて
いるらしい。『グラゼニ』は読んでないけど、評判いいので
私も知っています。
本作を読む限り(わざとそうしているのか、もとからの画風
なのか)すごい昭和な絵です。ちばてつやみたいな感じ?
「チェイサー」というタイトル文字も、こう、ひび割れた岩
みたいな、「ベンハー」的な?(笑)。レトロだなあ。
この昭和な主人公が、手塚への愛と憎悪と嫉妬をないまぜに
しながら、その漫画家としての生き様を模倣せずにはおれない
そんな彼のサガというか業が、哀しくもおかしい。
と同時に手塚本人の面白エピソードも、主人公を通して
語られるので、そこも興味深く読めます。オススメ。
1008

因みに私も子供の頃、ペン軸の端を折っていたなあ(笑)。
手塚治虫の『マンガの描き方』(カッパブックス)に書いて
あったから。しまったなあ。あのまま精進を続けていれば
海賊マンガとか描いて、イッパツ当ててたところなのに。

本作に関するインタビューが手塚先生公式サイトにあります。

↓ヤンキングボラン、押してくえなきゃヤなのよさ。アッチョンブリケ。


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2013年10月 7日 (月)

精文館書店新豊田店さん

かめのてさんのお店探訪その5
精文館書店新豊田店さん(2013/10/6付)

豊田方面に行く途中でちょっと立ち寄ったのがこちら。
精文館書店さんというのは、愛知県は豊橋市を本拠地に
エスパーたちが集まり・・・いやそれはTV版の『みんな、
エスパーだよ!』だが、愛知県内では、最も品揃えのいい、
本屋さんらしい本屋さんという世間の認識じゃないかな?
多分そんなイメージ。関東にもお店があるそうです。
本の帯に「書店員が絶賛!」みたいな感じでコメントして
いる、久田かおりさんという有名な書店員もいらっしゃる。
たしか中島新町のお店だそうですが、別に知り合いではない。

新豊田店は、道路沿いに大きな商業施設がある、いい立地で
駐車場も100台近くありそうな、儲かってそうな感じのお店。
ちょっとした雑誌でも結構なボリュームで積んであることからも
その辺は窺えます。1Fの本は雑誌と参考書と子供の本だけ。
残りの約半分はど~んと文房具屋さん、というあまり世間では
見ないレイアウトでちょっと驚きます。文房具でもファンシーな
感じのものや雑貨ももちろんあるのですが、実用系の文房具の
品揃えが幅広く「使える文房具屋さん」という感じでした。
子供の本のコーナーは広いのですが、最近には珍しく「キッズ
コーナー」みたいな、子供の遊び場的スペースがないのが
ちょっと意外。「そんなんで子供をちょうらかすひま、あらすか。
1冊でもようけ本を置いた方がええんだら~」(えせ三河弁)と
いうわけなのでしょう。
「その他の主要な本を2Fに追いやってしまった以上、来たお客は
全部2Fへ行ってもらわないと」というわけで大理石ふうの
きれいで広い階段と、エスカレーター、それらを明るく照らす
ガラス面の吹き抜けの採光。とんとんと2Fに上がった突き当りは
ベストランキングコーナー。と言ってもこれは見本程度。
文芸書にせよ、コミックにせよ、ベスト商品やTV化商品などは
かなり大きな平台に陳列。逆にエンドは小さ目。
奥に行くほど棚が高くなると共に、理工書や看護書、語学書などの
専門書になって行く作り。都心の書店に負けない品揃えですが、
都心の書店よりは通路を広めにとっていて圧迫感はないですね。
ちょっと笑ったのは新書コーナー。棚5本ほどに文春新書、ちくま
新書、現代新書、岩波新書、中公新書が背表紙を見せてビシっと
並んでいるのですが、帯を全部取ってあるので、もう真っ白!
上記シリーズはすべて背表紙が白なので、なんだか白壁みたい。
これはきっとわざとやりましたね(笑)。
2Fのレジ前には「1Fでも2Fでもお買い上げできます」的な
ことが書いた看板が立っているので珍しいな、と思いました。
普通は逆に「各階でお買いあげ下さい」ですよね?
あ、ジュンク堂は1Fで集中レジでしたか。
1007_2


全体の印象は「白い」「明るい」「ちょっと固い」という感じでした。
最近の未来屋書店さんは黒い棚、黒い壁、スポット照明でしたが
真っ白い壁と棚、棚と垂直に走るまんべんなく明るい照明は
オーソドックスな読書人のための本屋さんという感じがしました。

↓「これは即買い、いや押しですね!」と書店員も大絶賛!
 (亀屋書店・文芸書担当・加芽乃手さん)


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2013年10月 6日 (日)

『崩壊家族』頑張れお父さん

崩壊家族
リンウッド・バークレイ著 ヴィレッジブックス2013/06刊
おすすめ度:★★★★★

隣家が一家そろって1週間の旅行に出ると知った高校生デリク。
一家が車ででかけるときに家に潜んでいて、彼女を呼びよせ
1週間無料ラブホとして利用しようという計画だった。
しかし一家はその間もなく、戻ってきてしまい、しかも直後に
現れた何者かに、皆殺しにされてしまう。
隣家で起きた大事件に戦くデリクの一家は、隣家から1台の
古いパソコンが消えていたことを知る。そこには謎のポルノ
小説が書かれたファイルがあったのだが・・・。

1005

最初の章だけが息子のデリク視点で、あとは父親の視点で
物語は進みます。芝刈り業を自営する父親は一家が隣家の事件に
巻き込まれたため、家族を守ろうと奮闘するのですが、そもそも
夫婦間に問題がありました。過去に奥さんが浮気していた件が
まだわだかまっていたのです。そして事件当日息子が隣家に
潜り込んでいたことで息子が容疑者として拘束されてしまい、
消えた中古PC内の小説の件もまた、自らに災厄をもたらします。
この踏んだり蹴ったりの状況との奮闘がサスペンスとなって
盛り上がります。600ページ以上ある本ですが、内容の面白さと
読みやすい訳文で、読了できます。海外ものは人名とか、文化や
歴史的な背景だったりとかで馴染みにくく、これで訳がよくないと
ページが進まないことも多いのですが、これはグングン読めました。
シリーズではないようですが『失踪家族』というのも出ています。

↓私は宇宙人ジョーンズ、この惑星ではランキングボタンを押せと
 催促されるらしい。ただ、それが面白い記事かどうかは別問題だ。


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2013年10月 1日 (火)

『ワカコ酒』読んで飲みたくなる

ワカコ酒』1巻
新久千映著 徳間書店ゼノンコミックス2013/05刊 
おすすめ度:★★★★☆

20代のOL(ビジネスウーマン?)が、一人飲み屋で
酒を呑む、というだけのマンガ。1話が数ページで、
これといった話はありません。ただ毎回いろんな肴で
この肴にはやはり日本酒、とか言って飲むので、話としては
何の肴を何の酒で飲むか、ということぐらい。
そんなのでマンガが成立するのか!?・・・するんです。
孤独のグルメ』でも、もうちょっとストーリーっぽいものが
ありますが、これはそういうのもなく、かといって何か
酒や肴について薀蓄や情報があるわけでもない。酒の銘柄を
描写もしていないし・・・やっぱり成立してないんじゃ?
でも、何かちょっと読んで楽しいんですね、不思議と。
主人公の顔は大きな目と三角の口があるだけで、眉と鼻は
ナシ。でも洋服は毎回違うものを描き込んであって、
洋服のセンスはかなり私好みですね。彼氏はいるみたいですが
どちらかといえば、ご飯のほうが好きのようです。
0925

*****

お酒と言えば、先日「Magic Bottle」というのを買いました。
直訳して「魔法瓶」じゃないですよ・・・。
なんでもラジウム鉱石を含む材料でできている瓶で、マイナス
イオンにより、お酒を入れて一昼夜寝かせておくと、お酒が
まろやかになるというふれこみです。
イオン大高店(名古屋市)のVICEVERSA(ヴァイスヴァーサ)
という雑貨店で購入。そのときは店内の商品が20%オフで
2,520円で買えてお得でした。
実際のところ、まろやかになっているのでしょうか。
今、冷蔵庫で寝かせているところです・・・。

↓おもてなしの心で、ランキングボタン、
押・し・て・え・な・・・押してぇ~な。


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