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2013年10月16日 (水)

『七色の毒』濃縮出汁の短編

七色の毒
中山七里著 角川書店2013/07刊 おすすめ度:★★★★☆

タイトルに「色」がつく7つの事件の連作短編集。イケメンで
男なら嘘や欺瞞を見抜く慧眼の持ち主・犬養刑事が事件の謎を解く。
ちなみに女だと、そんなに洞察力が働かないらしい(笑)。
短編ながらも、どんでん返しを用意しており、作者の技量を
堪能できる1冊。短編にしないで、掘り下げれば中編くらいに
出来そうなネタを、短編でサラリと書いちゃうとことろが粋だねえ。

読者が一番引っかかるのは『白い原稿』という1編でしょう。
被害者は歌手で、彼の投稿作品が「ビブレ大賞」なる新人文学賞を
獲って話題になり、落選した投稿者に逆恨みされて殺されたのでは
ないかという事件です。・・・どこかで聞いたような話です(笑)。
そもそも中山七里さんこそ「このミス大賞」で世に出た人なので
あんな「カゲ・・」で賞を獲って云々ということに憤って
こんな話を書いたのでしょうか。
もう絶対、ポ・・社から原稿依頼来ないぞ!いいのか!?

最後の1編は書き下ろしで、ほかの事件とリンクさせた作りに
なっており、これもなかなか粋な作品。
1016

↓なんのために生まれて、ランキングボタンを押すのか
 答えられないなんて、そんなのはイ~ヤだ!


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