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2013年12月

2013年12月29日 (日)

『北天の馬たち』

北天の馬たち
貫井徳郎著 角川書店2013/10刊 おすすめ度:★★★☆☆

横浜・馬車道で老母の経営する喫茶店のマスターにおさまった
息子のタケ。2Fが貸間になっていたが、そこに事務所を開いたのが
探偵コンビの皆藤と山南。2人のカッコよさに憧れ、探偵の仕事を
手伝い始めたタケだったが、彼らの事件解決の方法はなんとも
奇妙なものに思えるのだった・・・。

主人公は探偵ではなく、喫茶店のマスターのほう。マスター・タケの
視線で事件は進行し、解決に至るのですが、その解決は探偵のやること
ではないので、そこに何か彼らの隠された過去を感じるのでした。
派手な殺人事件やアクションがあるわけではありません。
テーマは男同士の深い友情、というところでしょうか。
1229

*****

今年も押し迫ってまいりました。どうせなら壇蜜さんのような
セクシー美女に押し迫られたいものです。
年末年始に読みたいと思って、読みかけ、積読本、読む予定本が
たまってきました。
・『自殺末井昭:ダイナマイト自殺をした母を持つ名物編集者の
 エッセイ。これ結構話題の本かも。
・『ペテロの葬列宮部みゆき:「名もなき毒」のシリーズ。
 TVも結構面白かったし。
・『眠りの庭千早茜:Web本の雑誌で杉江さんが推してたので。
 でもあまり売っているのを見たことがないので未入手。
・『聖者の凶数麻見 和史:ノベルズだがこれもあまり売ってないなあ。
・『飲んだビールが5万本』:椎名誠編集の雑誌。本の雑誌社だから
 これも売っているのを見かけない・・・。
・『アルモニカ・ディアボリカ皆川博子:「開かせていただき光栄です」
 まさかの続編です。
・『秘密ケイト・モートン:外文で上下巻は重いけど読んでみたい。
・『Know野崎まど:SFですがこれも評判いいですね。

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2013年12月22日 (日)

『なぜ、間違えたのか』ハマりやすい思考の罠

なぜ、間違えたのか』~誰もがハマる52の思考の落とし穴~
ロルフ・ドベリ著 サンマーク出版2013/09刊 おすすめ度:★★★★☆

判断を間違うのは、そこに人間の合理的な思考を妨げる罠が
あるからだ、と著者はいう。
その罠のパターンを事例を挙げながら紹介するのが本書。

1例を挙げると「サンクコスト(埋没費用)のワナ」だ。
著者自身の実例では。奥さんと映画を見に行ったが非常につまらない
内容だった。途中で「もう出よう」という著者に奥さんは
「30ユーロの払ったのに最後まで見る」と言い張る。映画を最後まで
見ようと見まいと30ユーロは戻って来ないので、合理的な思考では
つまらない映画を見続けるのは時間の無駄で、食事に行くとか
他の時間の利用法があるはずなのだが・・・。
ビジネスで言えば、多額の広告費をつぎ込んだキャンペーンの
成果が上がっていなくても、広告費をつぎこんだ手前、キャンペーンを
無駄に続けてしまう、などの例がサンクコストのワナだ。

読み物として非常に面白いし「あるある」的な楽しみ方もあります。
本書を読んだからと言って、これら52種類もあるワナに引っかからず
合理的な思考に基づき判断を下し続ける自信はないですが。
あと1項目ごとにカラーのイラストが入ってるのも本書の奇妙な特徴。
どういうわけかこの人のイラストは、リアルなわりには、ほっぺたに
赤い丸をつける癖があります。アンパンマンやくまモンじゃないんだから
普通ほっぺたに赤丸はありません。★1個減点(笑)。
1222

*****

冬に使っていたカメ用の電気式の湯たんぽが壊れてしまいました。
使ってなかった座布団サイズのホットカーペットがあったので
かめの寝床用の箱の下に敷いてみたところ、寝床のフリースが
ほんのり暖かくなり、かめもお気に召したようです。かめを寝床に
入れると物音がすぐにしなくなり、寝付きがいいみたいです。
電気を入れたままにしていると、朝はいつまでも寝ていますし。
今はちょうど陽が入る時間なので、シェルターの上で日向ぼっこ中。

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2013年12月18日 (水)

『炭水化物が人類を滅ぼす』

炭水化物が人類を滅ぼす』~糖質制限からみた生命の科学~
夏井睦著 光文社新書2013/10刊 おすすめ度:★★★★★

いきなりワタクシごとですけど、もう10年以上前になりますが
仕事が外勤から内勤になり、1日じゅうPCの前でエクセルを
開いて居眠りして、いや仕事をしていたら5キロくらい太って
しまった時期がありました。その当時、夕食は晩酌をした後
漬物と汁物でご飯を食べる、ニッポンのお父さんスタイルでした。
いまだかつて「太る」という経験をしたことがなかった私は
(生まれたときすでに8頭身だった)少々ビビって、奥さんに
「夕食はこれからご飯はナシで。必然的に漬物、汁物もナシで」
と言ったところ「あら助かるわ~」と家計簿でほっぺたをペチペチ
叩かれて喜ばれました。それが多分1999年頃なので、以来10数年
夕食に白いご飯を食べない生活をしてきました。
それが近年、健康診断でコレステロール値と中性脂肪の値に異常値が
見られるようになりました。ちょっとまた5キロほど太ったりもして。
それで納豆を食べたり、特保のお茶を飲んだりしたのですが、特に
効果はないばかりか、むしろ数値は悪化。
そこで朝食や昼食に、ご飯やパンなどをやめ玄米ブランに変えました。
ブランに含まれる食物繊維で血液さらさらを目指したわけです。
中性脂肪の減にいいという「リサーラ」というソーセージの効果もあって
現在はすべて正常値になっています。

この本はそういう自身の健康からの興味もあって読んだのですが、
図らずも私の食生活は「糖質制限」に近いものになっていたわけです。
この本を読んで我が意を得たり、という気持ちになりました。
本書の主張は「糖質制限で体重は減り、糖尿や高血圧などの予防や治療
になる。糖質制限をすれば肉も魚もカロリーを気にせず食べてもOK」
と、簡単に言えばそういうことです。
じゃあ、糖尿病はそれで治るのか、もしそうなら医者はなぜそれを推進
しないのか・・・というあたりは、本書のヤマですので是非お読み下さい。
前半はその糖質制限に関すること、後半は生物学的な視点からの考察や、
現代農業が地球環境に与える影響、農耕から見た人類史など学術的な
仮説を披露されていて、ここもまた面白いのですが、少々コムズカシイ。
前半部分だけでもお読みください。前半だけでも十分価値のある1冊です。
この1年で読んだ本の中でも、もっとも興奮して読んだ1冊になりました。
糖尿病の父にも、この本を送ってやろうと思っています。

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2013年12月11日 (水)

『民宿雪国』にぶっ飛べ

民宿雪国
樋口毅宏著 祥伝社文庫2013/10刊 おすすめ度:★★★★★

ある青年が、寂れた民宿を訪れる。その民宿の主の息子と
友人だった男で、その息子も亡くなったため、墓前に手を
合わせに来たというのだが、その宿にはなぜかヤクザな連中が
逗留していたが・・・。
といった第1章から、物語は予想もしない方向へ向かいます。
宿の主・丹生(にう)はその名を知らぬ者はないほどの有名な
画家でありながら、その生涯はどんなものだったのか、という
インタビューあり、手記あり、ルポルタージュあり、の
不思議な構成で、読者を引きずり回す、ぶっとんだ作品です。
著者は『タモリ論』がなぜかヒット中です。

町山智浩氏との対談を読むと、アイデアのもとは、結構サブカル的な
ところにあるようで、その手のことに詳しい人には、もっと深い
読み方ができる本かもしれません。でも、元ネタなんか知らなくても
この破天荒な小説世界は、読んで損はないと思います。
1211

*****
炭水化物抜きダイエットをしているせいか、ファミレスやら
中華屋さんで「おろしハンバーグステーキ・・・を単品で」
とか「酢豚・・・の単品をひとつ」とか言う注文をすると
一緒に飯を食べに来た人たちに、ぎょっとされます。
「え?」みたいな感じになるのが、ちょっと面白いです。
「ああ、ラーメン&炒飯セットうまそう~」と思わないことも
ないですが、最近はトシのせいか、単品でおなかが足りて
しまうこともしばしば。
そういう私にぴったりの本『炭水化物が人類を滅ぼす』という
本が出ています。今度また詳しく紹介します。

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2013年12月 7日 (土)

『このミス2014』と予想のギャップ

さて『このミステリーがすごい!2014』が発売になりましたね。
11/13に私の予測、というか「私的このミス」を記事にしました。

これが私の予想でした↓
1位:長岡弘樹 / 教場 →2位
2位:法月綸太郎 / ノックス・マシン →1位
3位:梓崎 優 / リバーサイド・チルドレン →6位
4位:伊坂幸太郎 / ガソリン生活 →選外
5位:伊坂幸太郎 /  死神の浮力 →5位
6位:田中啓文 / シャーロックホームズたちの冒険 →30位以内
7位:薬丸岳 / 友罪 →選外
8位:奥田英朗 / 沈黙の町で →40位以内
9位:中村文則 / 去年の冬、きみと別れ →15位
10位:藤井太洋 / Gene Mapper →選外

このミス10位以内で読んだ本が6冊でした。
情けない!この1年の努力は何だったんだ!(努力なのか)
また『ブラックライダー』と『ロスト・ケア』はノーマーク
だったなあ。ランキングに文句を言うつもりはないですが
・・・変な本、選び過ぎじゃないですか!?
まあ、変な本が多い年ではありましたが。
やっぱり選者の皆さんがスレッからしだからでしょうか(笑)。

『ノックス・マシン』は上位に来るとは思いましたが
まさかの1位。
『アリス殺し』も面白いっちゃあ面白いんですが、まあ、
なんですかねえ・・・ははは。
『リカーシブル』も米澤穂信のわりには変てこな話だし
『死神』も好きですが『ガソリン生活』の方が好ましいと
思うんだけど、これが選外ってどうなのさ。
何だかもやもやするランキングで、この1年も終わりです。
クリスマスケーキと年越しそばと雑煮を下さい。

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2013年12月 4日 (水)

『僕だけがいない街』もっと売れてもいい

僕だけがいない街』①~③巻(以下続巻)
三部けい著 角川コミックス

売れない漫画家のタマゴ・藤沼悟は、ピザ屋でバイトをしながら
原稿の持ち込みをしていた。そんな彼の身に時折起きる怪現象。
何か事件が起きるとき、その数分前に引き戻される現象―――
彼は「リバイバル」と呼んでいた。リバイバルで数分前の過去に
戻った彼が、過去を修正することで未来の事件が回避できる・・・
しかし今回彼に降りかかってきた事件は、容易に修正できる
ものではなかった。
さらに彼が小学生の頃に起きた、連続児童誘拐殺人事件。
現在の彼の脳裏に、過去の記憶がフラッシュバックしたとき
連続殺人事件のプロセスを再び追うことになるのだが・・・。
1204

最近3巻が出ましたので、1・2巻も読み直しました。
「時が巻き戻る」というSF的というかマンガ的設定なのですが
ミステリ的には非常にサスペンスフルで、しかも巻のおしまいに
驚きの展開を見せて終わるので、続巻が待ち遠しい作品です。
本屋さんの新刊コーナーに行っても、そんなに沢山積んでいない
ので、大ヒット作ではないのでしょうが、もっと売れてもいい
ポテンシャルを持った作品です。
角川とかの本は、50前の男にはサムい絵が多いのですが
鋭角的でやや硬質な画風は、安心して読めます。
プッシュしておきます。巻数が若いうちに買っておきましょう!

↓(指パチン!)エチオピアの諺にこういうのがあります。
 「ランキングボタンを見たら、とりあえず押しておけ」


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