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2014年7月11日 (金)

『貘の檻』暗重~い良質ミステリ

貘の檻
道尾秀介著 新潮社2014/04刊 おすすめ度:★★★★☆

ファミコンが流行していた頃の、数十年前の話。
主人公の大槇は、心の病で職を失い、離婚もして、一人息子と
たまに面会をして・・・という絶望の日々で死を決意していた。
そんなとき自分の目の前で、一人の女が駅のホームで転落死する。
それは彼の父が容疑者となった殺人事件を機に、行方不明になって
いた女だった。真相を求めて、一人息子とともに故郷の村を訪ねた
大槇であったが・・・。 

主人公が自死を決意しているくらいなので、やたら暗いです。
しかも父親が殺人事件の犯人とされたまま死んでしまい、故郷を
追われるようにして母とふたり生きてきた、という生い立ちが
これまたどんよりムードを最大限に演出します。
駅のホームでの女の死、32年前に父親が起こした事件、さらに
訪れた故郷の寒村で今また起きるいくつかの事件、そして彼の
悪夢の元凶となっている禍々しい記憶・・・と、幾重にも重なる
事件の真相がほぐされる終盤は、なかなかの切なさであります。
ミステリ的にも文学的にも優れた作品ですが、
暗さに負けて★4つ。
0711

*****

先日初めてCTスキャンをやってきました。
夭折の天才につきものの、胸の病の検査です。
あ、夭折というには、ちょっと齢を行き過ぎてしまったですか。
CTスキャン・・・非情に不安でした・・・その、値段が(笑)。
まあ、風邪で注射打って、薬もらったらこれくらい、というのは
分かりますが、CTスキャンいくらですか、料金は。
そんな説明もないまま「そこに寝そべって」と言われTシャツのまま
台に寝ると、ドーナツ型の機械の穴の中に入っていって、「はい息を
止めて」とか言われるわけです。痛くも痒くもないんですが。
うい~ん。なんか機械の音がして、どうも撮影したらしい。
ああ、今の断層写真1枚、いくらなの?千円?それとも1万円?
でも医者に値段を聞くのも、寿司屋のカウンターでネタの値段を
聞くようなヤボ感があるし、ああおれの今月の小遣いはあといくら
あるのか、という病気への不安よりも切実な不安が病魔よりも強く
私の心を蝕んでいたのでした。
結局このときは4,630円という高いのか安いのか微妙な値段で
「ちょっと高めの飲み屋に行った感じ」に近いものでした。

それにしても、デジカメ写真でもその場ですぐ見える今日この頃、
あんなごっついドーナツの親玉マシンなんだから、ぱっと結果が
わかるだろうに「来週以降にまた来て下さい。先生が結果をもとに
診察します」とか言うのだ。なに勿体つけているんだ!
教えてくれよ、ケチ!(ケチはおれか?)

↓ランキングが上がるか、下がるか、今夜がヤマです。


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