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2014年8月17日 (日)

『駄作』本年最高の怪作

駄作
ジェシー・ケラーマン著 早川文庫2014/06刊 おすすめ度:?????

1冊だけ純文学の小説を出したきりで、大学の文学部の教員を
しているプフェファコーン。彼には学生時代からの親友ビルがいたが
そのビルが船の事故で死ぬ。ビルは007みたいなスパイアクションの
小説でベストセラー作家になっていたのだが、プフェファコーンは
彼の書斎で未発表の原稿を発見する。プフェファコーンは、原稿に
手を入れて自分の作品として発表しようとするが・・・。

ジョナサン・ケラーマンと、フェイ・ケラーマンの間に生まれた
本作の著者・ジェシー・ケラーマンの長編第5作、だそうです。
邦題は『駄作』ですが、原題はPOTBOILER。金のために
書かれた質の悪い小説、みたいな意味だそうです。売文行為、
みたいなニュアンスでしょうか。
前半は親友の原稿を盗んで、本を出して・・・という話。
読者の側にしたら「この後、本が大ヒットするも、それがバレる、
あるいは真相を知った誰かに脅迫されるなどのしっぺ返しが来る」
・・・みたいな想像をしながら読み進めるでしょうが、全部違う!
後半はもう全然違う!最後の最後が、もうなんだか全然違う!
スリラー、それともアクション?とにかく変な小説です。
一番変なのは、主人公の名前・プフェファコーン。別に変でも
いいじゃないかと思いますが、プフェファコーンの描写については
一切代名詞(彼)が使われないため「プフェファコーンは言った」
「プフェファコーンは驚いた」「プフェファコーンの娘は・・・」
もういい!
1冊の中に多分「the」より「of」より「プフェファコーン」が
多いんじゃないか。原稿料の5%はプフェファコーンという文字に
支払われているんじゃないのか。

*****

今日、ヴィレッジ・ヴァンガードの入口に『規制中』いや違った
『帰省中』でもなかった『寄生獣』のがちゃがちゃ発見。1200円も
投入してしまう(1個200円)。「ミギー・コレクション・シリーズ1
だそうである。
知らない人のために言うと、これは80年代の終わりくらいに始まった
漫画で、人類に寄生しながらも、人間を食い殺すという知的生命体、
今でいう『東京喰種』の元祖的なものです。著者は岩明均さん。
この著者の前作は『風子のいる店』という、ひっこみ思案の
女の子が喫茶店でバイトすると中で成長していく、という地味~な
漫画で私の注目を浴びていたのですが、いきなりこのSFホラーを
ぶっこんできたので、私とアフタヌーン編集部を驚愕させたのでした。
そしてこれが今、映画化・アニメ化が進行していて、コミックスも
再発していたりするわけです。楽しみですね。
0817

で、↑これががちゃがちゃでゲットしたものです。ほかにミギー君が
4個横並びの「メモスタンド」もあったのですが、欲しかったなあ。
ミギーコレクションと言いつつ、右端の気持ち悪いやつは
ミギーじゃなくて、奥さんをパクリ(バツン!)と食べるやつです。

0817_2
「お前は寄生する場所・・・おれは宿った動物に不満がある・・・」

↓一連のなめらかな動きで、押して下さい。


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コメント

寄生獣、昔、息子に借りて読みました。

おもしろかった~!という記憶はあるけど
ストーリーは、忘れてしまった。。。
読み返してまた楽しめるから、いいさ、と、前向きに思っときます。^^;

しかし…

かめさん~!!
むちゃくちゃかわいいじゃないですかっ!
くっ。。。。負けたな。
ちょっと、くやしいな。(笑)
がちゃがちゃの大きさからすると
意外に小柄な気もする。

これは主人公の新一(とミギー)が、犬に寄生したヤツと
遭遇して、犬が自身の境遇に不満を漏らすシーンを
イメージしております。

そのわりに、かめに寄生したヤツは、結構楽しそうに
見えますね。
写真では小柄に見えますが、スマホのレンズが広角な
せいかと思います。

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