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2014年9月

2014年9月30日 (火)

五行先生日記14 愛知の地酒

飲みかけのお酒が尽きて、次の瓶を開ける。今宵は「神の井」。名古屋市
緑区大高の地酒。こんな町中で造る酒がうまいのか?・・・うまい!
神の井のHPから「愛知県酒造組合」のHPにリンク。愛知県にも
こんなに酒蔵があったのか!今まで蓬莱泉ねのひ國盛神杉くらい
しか知らなかった。鷹の夢醸し人九平次も大高なのね。飲みたし!


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2014年9月29日 (月)

『闇に香る嘘』今年の乱歩賞はいいぞ!

闇に香る嘘
下村敦史著 講談社2014/08刊 おすすめ度:★★★★★

主人公は満州開拓時代に幼少期を過ごし、そのときの生活が祟って
いまは盲目となっている老人。孫娘は腎臓病を患い、透析を余儀なく
されており、移植のドナーを探していた。
自らは移植に堪えないことから同じく満州帰り、いわゆる中国残留孤児
である兄に、腎臓提供を頼むが拒否されてしまう。そのことから、
この兄は偽物のなりすましではないかと疑念が募っていく。
兄の身辺を探るうちに起きる様々な危機、幾度も届く謎めいた手紙。
盲目の主人公に勝ち目はあるのか?

第60回乱歩賞作品です。60回の節目に相応しい、読み応えのある
人間ドラマでした!パズラー的な密室ものやアリバイ崩しとかでは
ありませんが、ミステリとしては十分骨太な骨格をもった作品です。
中国残留孤児問題にも触れながら、ストーリーにうまく組み込まれ
説教臭さはありません。特にミステリに興味のない、年配の方とか
にも、面白さを保証できる文学性を持っています。
著者は何度も落選の末、今回の受賞を得たそうです。
今後もプロ作家として、いい作品を残して欲しいですね。
0929

*****

乱歩賞作品のリストが巻末についているのですが、あらためて見ると
錚々たるメンバーなんですね。西村京太郎、斉藤栄、森村誠一といった
大御所さまから、いまや大ヒットメーカーの東野圭吾は『放課後』で
乱歩賞デビューなんですな。現在選考委員の桐野夏生池井戸潤
福井敏晴はなんとW受賞。なるほど選考委員の目は確かですね。
高野和明ジェノサイドのヒットは記憶に新しいですが、その後は
あまりヒットメーカーは少ない感じです。高野史緒は新人じゃないので
別として、あとは薬丸岳『刑事のまなざし』のドラマ版もよかった!
本作の下村さんも、ベテランさんに続いて欲しいですね。

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2014年9月24日 (水)

『突変』日常と地続きのSFパニック!

突変』(とっぺん)
森岡浩之著 徳間文庫2014/09刊 おすすめ度:★★★★★

数年前より起こっている謎の現象「突然変移」通称「突変」。
パラレルワールドの「裏地球」と、一部地域が入れ替わる現象だ。
「裏地球」は未知の生命体チェンジリングが蠢く不気味な世界
なのだった。酒河市一帯がこの変移に巻き込まれ、周囲は裏地球へ
投げ出される。スーパーの店長、子連れ主婦などの市民はこの事態に
立ち向かわざるをえない状況に陥るのだが・・・。
文庫書き下ろしSF。

著者は『星界の紋章』とかのスペオペを書いているバリバリのSF者。
しかし本書はSFアレルギーの人にも読みやすい語り口で、それでいて
SFの醍醐味を味わえる大作です。
群像劇なのですが、みんなスーパーヒーローではなく、一般市民が
大半です(中には、この事態に備えて訓練されたり、銃器を持った人も
いるのですが)。この事態に「町内会」が自治を行ったり、発砲について
法的な裏付けを求めたりといった、リアルさも本書の面白さのひとつ。
SFでありながら、天災を思わせる現実感、トイレの水をどうすると
いったディテールが、リアルに日常に迫ってきます。
0924

*****

トイレの水、で思い出しましたが、先日近鉄特急に乗っていたときの
ことです。車内のトイレに行こうとすると、アジア系外国人らしき人が
トイレの前で困っていました。どうも「中に誰もいないのにドアが
開かないんじゃ、これがまた」と言っているらしい。「ドア開かない」
という点を、腕をぐいぐい引くジェスチャーで表現する。
男子小用トイレは小窓があって、人が入っているか見えるのですが
確かに誰もいない。なんかの事情でドアがロックされたのか?
ドアを引いたら・・・難なく開きました。するとそのおやっさんが
「なんだそうか!横に引くのかい!わしゃさっきから、ドアを手前に
引いてばかりおったんじゃ!そうかスライドか!こりゃ参ったね」と
いうのを、また腕を引いたり押したりする身振りで私に語りかけて
くるのでした。
いいから、早く入って下さい・・・。
用を足したおやっさんは、待っている私に向かって、なおも
「いやはや、ドアをスライドさせるたあ、思いもよらなかったね」と
またもジェスチャーつきトークをひとしきりやってから、隣の車両へ
にこやかに帰って行きました。多分、同じトークを一緒に来た家族か
友人に披露することでしょう。
温かい国際交流の場でござんした。

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2014年9月19日 (金)

小料理金曜日の破壊力

かめのてさんのお店探訪
千葉県長生郡長南町「小料理 金曜日」の巻

今日は仕事の途中、ランチに立ち寄ったこちらの店をご紹介。
出張で私含め3名で、移動中にお昼になり、発見したお店です。
「小料理金曜日」という店で、店構えはこんなふう。

0918


周りに民家も少ない道路端にある店ながら、結構繁盛している様子。
小料理というからには、ちょっと高いかと思いきや「ランチ800円」
の看板の文字に安心して入店。
そこそこ混んでいましたが、テーブル席につくことができました。
年配のAさんは肉ニラ炒め定食、私とBさんは本日のお勧めだという
「マグロぶつ切り定食」をチョイス。Aさんは「ご飯少な目」で注文。
生卵とキムチが無料、ということでAさんBさんはとりに行く
(私は生卵は苦手なので、行かない)。

壁のお品書きには「お新香500円」とか「トマトスライス500円」
とかある。「何でも500円はちょっと高いね。漬物500円って、
漬物が山盛りになっているんかね」と笑う。

私の後ろのテーブルに、注文の定食が届けられる。
それを見てちょっと驚く。ご飯が昭和のマンガ、たとえば
いなかっぺ大将」の風大左エ門あたりが食べそうな、山盛りの
丼めしだったからです。
「うわ、あれ見て。あの人、大盛り頼んだんだね。すごいねご飯」
「特盛かもね」と囁きあっていると、前の方のテーブルにも注文品が
届く。「お待ちどうさまでした」
ちらっと見えたそのご飯は、さっきと同様のてんこ盛りのどんぶり飯。
そうするうちに、Aさんの肉ニラ炒め定食が届く。
炒めものの量がすごい!皿にもやしが山盛り!揚げ物もついているの
ですが、その付け合せのキャベツがこれまた山盛り!そして注目の
ご飯はというと・・・普通盛り。少な目といっても、器が丼だから
結構多い。これが「少な目」ということは、さっきの特盛みたいなのが
この店の普通盛りなのか!!ヤバイ!やばいよ、やばいよ!
「すみません、さっき頼んだマグロ定食、ご飯少な目でお願いします!」
「おれも少な目で!」Bさんも恐れをなして同調する。
で、届いたのがこちらの「ご飯少な目マグロぶつ切り定食」。
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ごろごろするマグロ、てんこ盛りのポテサラとキャベツ、そして
普通なら豚汁とか入れるくらいのサイズのお椀にモヤシ入り味噌汁。
うまい!けど量が多い!
「そうか、生卵やキムチは、ご飯が食べきれないときに、援護射撃の
ためにあったのか」と納得する。

脳の満腹中枢に信号が行く前に、なんとか平らげる。しかし年配の
Aさんは途中で音を上げてしまう。半分ほ食べ終えた炒めものは
「これが今届いた皿と言われても納得する」というくらいに、まだ
たっぷり残っている。

後ろのほうのテーブルに注文品が届く。「カツカレーお待たせしました。
ルーが足らないときはお持ちしますので、声をかけて下さい」
どういうことだ!ルーが足りなくなるくらいのご飯の量ということか!
恐ろしくて後ろを振り返ることができない。
あなどれぬは小料理金曜日!小料理じゃなくて特大料理じゃないか!
私は見なかったのですが、Bさんは件のカツカレーがどんなものか
会計のときに、ちらっと見たらしいのです。そのとき、カレーに
奮闘している客と目が合ってしまったとのこと。Bさんは
車に乗り込むと「目が合ってしまったあの客の目が忘れられないよ」。
その目はいったい何を語っていたのでしょうか。
「まさかこんなことになるとは思っていなかったんだ」
「笑え、こんなカツカレーを注文したオレを笑ってくれよ」
「獣を見る目でおれを見るな」
「今年のカレーの食いおさめなんだ!文句あるか!」
「そこのお前、おれと勝負しろ!こら、に、逃げる気か!おれを、
おれを置いていかないでくれええっ!」

あとで食べログとかを見ると
「この地域の破壊王の名を欲しいままにしてるお店です♪」とか
「金曜日が誇るカツカレー艦
などのコメントが・・・。確かに「カレーの船盛り」と形容したく
なるカレーのようです。
こういう予備知識なしに入ったので、しばらく車中でこの店の話で
持ちきりでした。

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2014年9月16日 (火)

『名探偵に薔薇を』読み継がれる名作

名探偵に薔薇を
城平京著 創元推理文庫1998/07刊行 おすすめ度:★★★★★

98年に文庫になっている本ですが、どこかの書店が仕掛けて
急に話題になった本作。遅ればせながら読みました。

新聞社などに届いた怪奇な童話「メルヘン小人地獄」。小人を殺して
毒薬を作る博士に復讐する小人の話。
それは一旦無視されたものの、その童話をなぞるように起こった
殺人事件によって、小人地獄が俄かに脚光を浴びる。
事件の渦中にいた家庭教師の三橋は、知人の瀬川みゆきを招聘する。
彼女は生まれついての名探偵で、看板を上げて事務所を構えている
わけではないが、その推理力から自然に事件の依頼が舞い込み、
解決している「名探偵」なのであった。
第1部では、小人地獄の童話に見立てた殺人事件の謎を解く。
続く第2部は、事件の渦中にあった一家を更に襲う悲劇に、再び
立ち向かう「名探偵の苦悩」を描く。
この2部構成が高く評価を呼ぶ本作は、10数年を経ても話題に
なった事実からも分かるように、日本ミステリの傑作の1本。
興味を持たれた方は是非どうぞ。
0916

*****

私もご多分にもれずツイッターをやっています。と言っても
フォロワーはわずか10数人で、ツイート自体少ないもの。
ただ見ているほうが多いのですが、たまたま先日、あるニュースに
絡めてツイートをしたところ・・・・・・。
仕事中にメール着信を知らせる「コンカン」みたいな音がポイポン4S
(iPhone4S)からしました。続けてコンカン、コンカン・・・
着信音が立て続けに響くので何かと思えば「あなたのツイートが
リツイートされました」というもの。
かめのて名義ではない、別のアカウントで何気なくツイートした
しょうもない文章が、どういうわけだかやたらリツイートされて、
2日間でリツイート300件、お気に入り100件という異常事態。
こんな内容のないツイートに、いったいみんなどうしたんだ?
おれは有吉弘行でも孫正義でもないぞ!
たぶん、リツイートした人に相当フォロワーがいたのか、そのせいで
私の普段誰も読まないツイートが衆目にさらされ、あっという間に
拡散したようです。

すごいぜ、ツイッター!・・・と同時に怖いぜSNS!
どうせ誰も読んでないだろうと気軽に書いたバカ話が何でこうなるの?
どこかのバカが冷蔵庫に入った写真をUPしたら、コンビニが潰れる、
というのがよく分かりましたよ。
こんな書評みたいなサイトを地味~にやっていますが、これを見て
この本、つまらなさそうだから買わないでおこうとか、
思っている人がいたら、不真面目なことも書けないですねえ。
書評(というか感想)はまじめに、バカエッセイはバカエッセイで
それなりにまじめにやります!

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順位が上がったり下がったりするものであります!


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2014年9月 8日 (月)

『さよなら神様』犯人が毎回1行目で分かる

さよなら神様
麻耶雄嵩著 文藝春秋2014/08刊 おすすめ度:★★★★★

小学校を舞台にした連作短編集。
主人公・桑町淳の所属する「探偵団」。彼らの周りに次々と起こる
殺人事件。その謎を解き、あるいはアリバイを崩そうとする彼らだが
同じクラスの自称神様である鈴木は、1行目からその真犯人をズバリ
指摘しまう(なんせ、神様なので全知全能なのです)。
なぜか桑町にだけは「退屈しのぎ」で犯人の名を教えてくれるのだが
神様の能力に半信半疑のまま、彼らは意外な犯人の謎に迫るのだった。

1行目が全部「犯人は○○だよ」で始まる本作。
刑事コロンボでも、犯人が殺人トリックの準備を始めるところから
スタートしますが、本作は1行目で指摘(笑)。こういう倒叙ものは
犯人視点である程度、話が進むのですが「犯人だけは分かっているが
その詳細を探偵が推理する」というのが新しい切り口というわけです。
短編ではあるのですが、1編だけ読んでも面白くはなく、全編を読み
初めてその面白さが浮かび上がる本ですので、なるべく一気読みが
お勧めの本ですね。
ちなみに『神様ゲーム』というジュブナイル(?)作品の続編ですが
構わず本作から読んでもOKです。小学生が主人公ですが、その会話は
どう聞いても小学生のそれではないので、違和感アリアリですが、
そんなことは忘れて、ストーリーを楽しむのが吉です。
0908

*****

久しぶりに、かめが夜中に畳の上に粗相(大きいほう)をしたので
妻はいたくご立腹です(座布団とかいろいろ汚れた)。
私も畳の上で、うたた寝していたので、それに気づかず被害は拡大。
私まで加害者の一味として吊るし上げられる始末です。
ということで、今夜は夜のお散歩はナシですよ!
反省してくださいね!私まで怒られるんだから!

↓神様、ランキングを30位ほど押し上げて下さいませ!


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