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2015年1月28日 (水)

『本屋会議』町には本屋さんが必要です会議

本屋会議
本屋図鑑編集部編 夏葉社2014/12刊 おすすめ度:★★★★★

町には本屋さんが必要です会議」略して「町本会」が
有志の書店さんで開かれて、それをベースに
「町の本屋さんについて、1年間考えた」
という本で、夏葉社さんの『本屋図鑑』に続く本です。
0128

本屋をとりまく状況は、特に本屋さん業界にいない人でも
ふつうに本を読む人ならお気づきの通りです。
情報媒体であった雑誌は、コンビニにシェアを奪われ、次に
インターネットという(通信費を別にすれば)無料の情報に
とって変わられつつあります。
書籍はというとアマゾンを代表とするネットショップが、
特に送料無料になってからは、早いわ、自宅に届いちゃうわで、
おまけに電子書籍なんてものも現れて、本屋はチェーン店以外の
パパママストアはどんどん店を閉めているということです。

そんな中「いや、アマゾンはあったって(リアル)本屋さんは
近所にいるでしょ」というのがこの本です。
ここで目を引くのは、いわゆる「金太郎飴書店」についてです。
よく読書人だの本のツウの人が、東京の大書店や、個性派書店を
崇めたてまつり、雑誌とマンガとベストセラーしかない
「金太郎飴」のような本屋を、つまらない存在として切って捨てる
風潮があります。雑誌で本屋を取りあげる場合も、たいてい
そのようなセレクトショップの類が取り上げられます。
しかし、本書では自分たちが子供のころに通い、親しみ、本好きの
道を開いたのは、正に近所の平凡な品揃えの小さなお店であったと。
大書店もセレクトショップも素敵ではあるけれど、町の、近所に
通える存在の本屋は今なお必要だという主張です。

↓こちらは出版社さんのページです。
http://natsuhasha.com/

ノスタルジーかもしれませんが、私の実家の近所の「市場」の中に
あった書店は、小学生の私にもすでに小さすぎて、自転車に乗って
20分以上かかる別の町の、いくつかの書店にせっせと足を運び
怪しげなミステリの文庫などを買ってぐふふ、となっていた
ものでした。そのぐふふ体験が、今もなお自分という人間の行動を
習慣づけているわけです。

本や雑誌やマンガそのものが文化ではありますが、それを置いて
いる空間である本屋があってのもの。単なる情報でいいなら
世の中は電子書籍端末だけあればいいし、もし本当にそうなら
自然とそうなるでしょうね。
レコード盤がほぼ消滅したように、電子書籍の時代が来て、
本も本屋も消滅するならしてしまえ、と思います。
でも人が(紙の)本と本屋をカルチャーとして必要とするなら
それはある程度淘汰はされるとしても残るのでしょう。

ということで、もっと本屋に行こう、本を買おう!

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