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2015年5月23日 (土)

『永い言い訳』早くも今年のベスト1?

永い言い訳
西川美和著 文藝春秋2015/02刊 おすすめ度:★★★★★

主人公の作家・津村は下積み中の生活を支えてくれていた妻をバスの
事故で失ってしまう。悲しみに暮れる夫・・・と言いたいところだが
事故が起きたその時には、女を自宅に引っ張り込んでいる最中で、
妻の死に涙ひとつ見せようとはしない。
同じバス事故の被害者の会で出会ったトラック運転手とは
奥さんどうしが友人関係であり、それもあってこの一家と
付き合いが始まる。
トラック運転手には子供が2人おり、長距離トラックで連日家を
空けねばならず困っているところ、津村は子供の世話を買って出るが
・・・。

北上次郎が本年度の暫定ベストに挙げている作品。
私もこの著者(映画監督)の映画が好きで『ゆれる』『夢売るふたり
ディア・ドクター』は見ています。『ゆれる』の小説版を読んだ時
「映画もすごいが、文才も半端ない!」と驚いたものです。
本作は映画シナリオを小説化したのではなく、シナリオや上映時間の
制約を考えずに、小説として書き始めたものだそうです。

さて感想ですが、文章の端々から飛び出す言葉の棘が痛いです。
著名な作家でTVにも出ている津村であるから、事故の被害者家族の
中でも注目されているのですが、葬儀のあと、自分の髪型が変に
なっていることに気づき、ため息をついたりとか。
自宅に戻った津村は、自分がどう世間から見られているか、PCで
エゴサーチをしていて、ふと見ると妻の遺影が、自分に目を合わさぬ
ように天井を見ていた・・・などというくだりとか。

章立てがわりと短く、それぞれの登場人物の1人称、ときには
三人称に切り替わるのですが、単なるストーリーの説明だけの章は
無くて、それぞれに言葉の地雷やマキビシが撒かれています。
西川監督の演出、映像が言葉になるとこうなるのね、という感じです。

ということで、映画化されるのかどうかは知りませんが、直木賞を
獲ってもおかしくない出来ですので、読んでおきましょう。
0523


*****

読んでおきましょう、などと言いつつ、今週は5日間、社用車の
レジアスに乗りっぱなし。汗と埃にまみれて、帰ってきたら
ビールをガブガブ飲んでバタリと寝ては、翌朝早く出るという毎日で
本なんて読めやしない!(この本は先週読んだものです)
それでもまだ体を動かしている間はいいほうで、デスクワークを
しているとイライラで体中が痒くなり、背中やら尻やら腕やら、
足の甲から手の指先までが痒い。今日は休みですが、たまった
デスクワークを片付けに会社に行くので、またボリボリと
掻きまくってしまうかも。
私の近くの席にはイラつくと舌打ちする癖の人がいて、この人も
最近、舌打ちの回数が増しています。
チェッ、チッ・・・ボリボリ・・・チェ!・・・ボリボリ・・・。
嫌な席だなあ(笑)

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