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2015年10月

2015年10月31日 (土)

彩華ラーメンさん

かめのてさんのお店探訪
彩華ラーメン

孤独のグルメ』という深夜ドラマが大好きで、本放送から
三重テレビでやっている再放送まで見ています。
ご覧になったことがないための方に、ざっと内容を言うと
重松豊演じる自営業者・井之頭五郎が、営業で出かけた先で
「急激に、腹が・・・減った・・・」と言って、飛び込みで店
(現実に存在する店)に入り、飯をうまそうに食う、という、
ドラマと呼ぶにはストーリーの希薄なドラマです。
店の人や客は、たいてい役者がやりますので、食レポではない
のですが、五郎さんの心の声が、その料理の味を伝えてくれます。

そんな番組を好みつつも、私の昼食ときたら、パンとかカップ麺とか
ブランみたいなものや、魚肉ソーセージの類。
外に出たときも牛丼とかマクドとか、コンビニの駐車場で肉まんかじる
とかそんな感じです。

昨日は仕事で奈良に行ったので、せっかく奈良まで来たからには
何か地元的なものを食べよう・・・と入ったのが彩華ラーメンさん。

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俺の腹は今、なに腹だ?・・・牛丼?いや違う。回転寿司なんか
どこも同じようだし・・・。
ん?彩華ラーメン?・・・チェーン店なんだろうか、
名古屋ではあまり聞いたことがない。よし、ここだ。
俺の腹はいま、急激にラーメン腹になった。

「お一人様ですか?カウンターのほうへどうぞ」
「はい」
「ご注文お決まりになったら、呼んでください」
さて、メニュー、メニュー。
うむ・・・彩華ラーメンなら屋号と同じ「サイカラーメン」が
看板料理、いや看板ラーメンなのだから、これは外せない。
昼はセットがあって、から揚げ、ポンから、餃子・・・。
「ポンから」というのは、「ポン」のから揚げ、ではなく、
から揚げに大根おろし+ポン酢がかかっているものらしい。

「あ、すいません」
「は~い」
「え~と、サイカラーメンの小と、それを餃子のセットにして下さい」
「はい。サイカラーメン小の餃子のセットですね」

かめのてセレクション
サイカラーメン
ニンニクと野菜炒めの具に沈む麺
酸味と辛味が食欲を刺激

「いただきます」
ずるずるずる・・・おお、ちょっとすっぱ辛いんだな、このスープ。
ニンニクを軽く刻んだものも入っていて、スタミナつきそう。
麺はわりとオーソドックス、レザボア・ドッグス。
野菜もしっかり味があって、いいじゃないか。

餃子
皮は底がパリ、上はやわらか
ビールにも合う中華の定番

さて、餃子は・・・うむ、こちらも基本を外さないうまさ。
ラーメンと餃子。これは中華の黄金コンビだ。
ラーメンの箸休めにしては、味がくどい料理なのに、
どうしてこうラーメンと合うのだろう。

野菜、麺、野菜、麺、肉、麺・・・具沢山のラーメンは、下手すると
野菜が水臭かったりして邪魔になることがあるが、これはいい具だ。
具がグーだ。
ラーメンって、一口に言っても店ごとにこんなに違う食べ物って
ほかに無いんじゃないか。そして、その土地になじんだ味もある。
九州のとんこつ、名古屋の台湾ラーメン、北海道のミソラーメン。
そしてこの、天理の辛味と野菜たっぷりのラーメン。
日本人がここまでバラエティを持たせたラーメンは、もはや中華料理の
枠を超えたんだろうな。

「あ~・・・ご馳走様でした」

(店の外へ出る)
ああ、辛いラーメンで汗をかいたあとの、秋風が気持ちいい。
さて仕事、仕事。

2015年10月29日 (木)

『呪文』商店街から始まる悪夢

呪文
星野智幸著 河出書房新社2015/09刊 お勧め度:★★★★☆

映画化もされた『俺俺』の著者の新刊。

松保商店街は古い商店街ながら、しゃれた新興住宅地に近いせいで
新しいオーナーが店舗を出店しては、すぐに潰してしまう。
霧生もその一人で、メキシコのサンドイッチ「トルタ」の店を開いた
ものの、予想の半分の売上しかなく、たちゆかなくなっていた。
商店街組合の若き事務局長・図領は、そんな霧生に融資をしようと
持ちかける。図領自身も居酒屋を経営する一方、商店街を発展させる
ために様々な策をめぐらせていた。
しかし図領の居酒屋に来た一人の客が、悪質クレーマーだったことから
商店街は「改革」の渦に飲み込まれる・・・。

カリスマ・リーダーが商店街を牛耳り、悪質クレーマーに対抗して
自警団まで結成し・・・というストーリーは、前半はリアル、
後半は一気に宗教的とも言える色彩を帯びてきます。
読者は、この突然の舵の切り方に、びゅ~んと体を持っていかれます。
この作品のいいところでも悪いところでもある、というか、
好みが分かれるところではないかと思います。

『俺俺』もそうですが、一筋縄ではいかないストーリーが、
この著者の持ち味だと思います。
リアルから出発して、リアルからは少し浮いたところにあるけど、
SFでもファンタジーでもない。世界を大きく動かしていくような
スケールの展開が、読みどころですね。
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*****

歯の治療中です。
10代のときにかぶせものをした奥歯が痛み出しました。
医者によれば、かぶせものの中が傷んできて、膿が中に充満して
ほっぺたの内部にも膿がたまってきているらしいです。
それがレントゲンに写っていると・・・。
で、おそらく30年は使用したであろう、銀色のかぶせものをとり
膿を出して、中を消毒し、またニューかぶせものをする、という
治療です。

歯医者といえば、拷問のような痛みを伴うイメージですが、
最近の設備がいいのか、医者の腕がいいのか、あまり痛くなく
治療が進んでおり、先日ニューかぶせものが完成して、装着された
次第です。
ニューかぶせものは、30年前とかわらず、銀色のアルミでできたような
ヤツです。歯なんだから白色にするとかその辺は進歩はないんですね。

昔、子供のころは、歯磨きは朝一番にやっていました。それが当時
普通のつもりだったのですが、当然、歯磨きは食後にやるべきですね。
ところが1日中汚れたまま放っておいて、そのまま寝て、朝一番に
磨いてきれいになったら、すぐ食べて汚す・・・これでは虫歯になれと
言っているようなもの。

変な我が家の歯磨き習慣のため、子供の頃は何箇所か虫歯がありました。
そんな悪習が実は間違いなのを知ってからは、虫歯はなくなり
ましたが・・・。しかし前に実家に帰ったとき、同じ習慣で両親が
朝イチで歯磨きしているのを見て、あきれました。
そりゃあ、入れ歯になるよねえ。

2015年10月26日 (月)

『岸辺の旅』(映画版)

はい、みなさん、こんばんは。N・淀川です。
今夜ご覧なるのは『岸辺の旅』。幽霊ばなしです。監督は黒沢清
え?なに?黒沢監督のホラー映画なんか、怖くて見られない?
・・・はい、安心なさいね。これは幽霊と言っても、どっきり
驚かすような類の映画じゃありません、ある夫婦のはなし。

3年間行方不明だった旦那が、ふらっと奥さんの元に帰ってくる。
ちょうど奥さんが白玉をこしらえていたら、突然部屋の片隅に現れて
「白玉か、食べるよ」なんて食卓で食べ始める。
「おれもう死んでしまってるんだ」なんて、さらって言って
「もう体は蟹に食べられて無くなった」とか言いつつ白玉食べる・・・。
感動の再会でもなく、びっくりするでもない、ただ旦那が本当に
死んでしまっていることは、奥さんも何となく分かる。

旦那は奥さんを旅に誘うんですね。自分の世話になった人たちに
会わせたい。
さあ、奥さんと二人出かけるけど、あんた電車乗れんの?
みたいな話になるけど、普通に電車に乗る。まあ、幽霊でも運賃払って
電車に乗るんですね。
さあ、そんなわけで、幽霊言うても、電車に乗るし、白玉食べるし、
体が透けてモノが通り抜けたりするでもない、生きてる人間と同じに
描かれた、この幽霊話。旅の果てはどんなやろ?
さあ、今夜は夫婦そろって御覧なさいね。

*****

『岸辺の旅』
出演:深津絵里 浅野忠信 柄本明 蒼井優

地味です・・・幽霊話ですが、幽霊表現はゼロ。VFXも霧がかかる
シーンとか目立たない程度にしか使われていません。
役者にいい人を揃えているので、リアリティを失いがちなこの手の
ストーリーを、役者の手堅い演技が支えています。
旦那が幽霊で帰って来るなんて、涙ボロボロかと思いきや、そういう
ものでもありません。

旅に出てからは、3つのパートがあり、一つ目は新聞店を営む小松政夫
パート。奥さんに先立たれ、一人で店をやるのを、旦那(浅野忠信)が
手伝っていたという。小松の店兼住居に泊めてもらう二人。
ある晩、スキヤキをしようとするが、そのスキヤキ鍋を見て動揺する
小松の親分さんだった・・・。

2つ目は夫婦が切り盛りする食堂で、奥には広間があって宴会もできる。
久々の宴会ということで広間を片付けていて、ピアノを発見する。
ピアノ教師でもある妻(深津絵里)はちょっと弾いてみるが・・・。

3つ目は、ものすごい田舎の農村。柄本明の元を訪れる。柄本の息子の
嫁が姿を現すが、心ここにあらずで様子がおかしい。
おだやかな農村の中で、この奥さんだけが不穏な空気を放っているが・・・。

ということで、3つの場所で、いわば主演兼、狂言回しの立場にあるのが
浅野忠信。彼の関わってきた人々に接するうちに、旦那の死と、
死というものを受け入れていく、という・・・そんな感じかな???
夫婦が奇しくも寄生獣夫婦(笑)。最強!

2015年10月24日 (土)

『淵の王』よく分からんが怖い

淵の王
舞城王太郎著 新潮社2015/05刊 お勧め度:★★★★☆

しばらく本を読んでいなかったので、活字に飢えていたせいで
遅読の私も、2日間で読了。

ほぼ独立した話3篇の中篇からできているホラー。
1話目の「中島さおり」の書き出しは、中島さおりを見つめる
三人称視点なのですが、読んでる途中は誰なのか不明です。

さおりは故郷の福井県から東京へ出てくるが、故郷の友人・伊都とは
連絡をとりあっていた。しかし伊都によれば、幼馴染の杉田君は
ずいぶんと変わってしまったらしい。やがて伊都は何かに巻き込まれて
いるらしいことを知ったさおりは、伊都の元にかけつけるが・・・。

第2話「堀江果歩」は、ある姉妹の妹の話。小説家を目指す姉の影響で
本を読み、やがてマンガにはまり、漫画家を目指すことになる。
スポーツものの漫画を描く彼女の絵に、なぜか登場する謎の人物の存在に
いつしか魔の世界に侵食されていく・・・。

第3話「中村悟堂」
悟堂は付き合っている湯川から、共通の友人・斎藤範子が結婚したことを
聞かされる。だがその範子は突然の脳梗塞で倒れてしまう。
何かあると範子の家に行った悟堂は、いるはずのない全裸の男や、
呪いをかける女を目撃する・・・。
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エピソードごとに、どんどん怖くなり、第3話はいよいよ怖いです。
そして、何だかよく分からないです。かと言って読みづらくはなく、
話し言葉のような三人称視点の文章は、スイスイ読めてイメージしやすい。
淵の王って第3話で出てくる、この全裸の男のことなんでしょうか?
よくわからん、なんだか怖い本でした。

*******

TVで久坂部羊の原作のドラマ『無痛』『破裂』をやっていますが
どちらも面白いですね。

『無痛』は、見ただけでその人の病気と、犯罪傾向が分かる眼を持つ
医師と、「正義感が強すぎる」刑事の話。そこに無痛治療を目指す
大病院の院長、そして無痛人間がからんできて、ちょっとSF的ですが
面白いです。

『破裂』は夢の心臓病治療法を開発した医師の話。彼は国民的俳優の
隠し子で、心臓を病んだ父親にその治療法を施すのですが・・・。
彼に接近してくる官僚の滝藤賢一の演技がすごい!
半沢直樹』で、おどおどした役柄でブレイクした滝藤さんですが、
無名塾出身だけあって、その演技力はさすが。
ダンディー滝藤と呼びたい。

2015年10月17日 (土)

ブログ再開します。お店探訪「らくだ書店本店」

しばらく休止していましたが、ラッシュのように続いていた仕事も
一段落してきましたので、めでたく再開の運びとなりました。

ということで、ほとんどページも進まなかった読書も再開するため
今日は本屋さんへGO!
こちらは名古屋市千種区の「らくだ書店本店」さん。2階建てで
2階には広い児童書売り場とカフェ、「Style F」という
雑貨屋さんも併設。いまどき珍しくなったスタンドアロンの
本屋らしい本屋さんです。

店内1歩入りますと、ビジネス書の平台。これはちょっと珍しい。
といってもビジネス書のベストセラーや新刊ではなく、フェア的な
品揃えです。なかなか面白そうな本もいくつかあってパラパラ。

さて文芸書のほうも覗くと、棚一本ずつ使って、お店のオリジナルな
フェアを発見。

「男の生き方フェア」。川北義則さんなんかの本ですね。
男の品格・・・みたいな。全体的に黒っぽい背表紙が並ぶ。

ちょっと面白い視点で「路地と横丁フェア」。大判の本からちくま文庫
まで、関連本が集まっています。なかなかないフェアですよね。

文庫売り場は、やはりエンド平台が目立ちます。
普通は雛壇状に陳列しますが、ここは最前列がテンコ盛り。これはこれで
迫力あって、ちょっと手にとろうかという気になります。
まあ、新刊配本の多い店(売れている店)だから成せる技ですね。

2Fへ上ろうとすると、絵本作家のヨシタケシンスケさんの本のページの
コピーがパウチされて紹介中。なんでもこのお店でサイン会があるとか。
りんごかもしれない』がヒットした作家さんですね。
りゆうがあります』『ふまんがあります』などがどんと陳列。
「はなをほじるな、おぎょうぎが悪いから」という理由でおかあさんに
怒られた子供が、鼻をほじる正当な理由を考え出す。鼻の奥にみんなを
ウキウキさせる「ウキウキスイッチ」があって、それを押している、
というのがその理由らしい・・・ははは。(『りゆうがあります』)
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児童書売場には、ハロウインの絵本フェア。う~む、ハロウィン、
我がニッポンにも定着しつつある・・・とうとう本屋にまで・・・。
このようなバテレンの文化がこの日の本にも入り込んで、
TPPとか集団的自衛権とかに発展して亡国の危機にあるぞ!
これでいいのか、にっぽん!?

1時間ほどいると、本屋特有の病がもよおしてきたので、2冊買って
帰宅してトイレへ・・・。

買った本
山田昭男1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる
未来工業社長の本。1日11時間は働いている身としては、日本一の
ホワイト企業の本は、羨ましいので1冊読んでおこうかなと。

・週刊東洋経済と週刊ダイヤモンドのバックナンバーで
マイナンバー」の特集号があったので東洋経済のほうをチョイス。
マイナンバーはかいつまんで内容が知りたいので、雑誌の特集レベルで
読みたいかなと。

さあ、年内にあと何冊読めるかなあ。
いつも「このミス」のベスト10を予想したりしていましたが、今年は
さすがに無理!全然主要新刊を押さえられていないし・・・。

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