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2015年10月29日 (木)

『呪文』商店街から始まる悪夢

呪文
星野智幸著 河出書房新社2015/09刊 お勧め度:★★★★☆

映画化もされた『俺俺』の著者の新刊。

松保商店街は古い商店街ながら、しゃれた新興住宅地に近いせいで
新しいオーナーが店舗を出店しては、すぐに潰してしまう。
霧生もその一人で、メキシコのサンドイッチ「トルタ」の店を開いた
ものの、予想の半分の売上しかなく、たちゆかなくなっていた。
商店街組合の若き事務局長・図領は、そんな霧生に融資をしようと
持ちかける。図領自身も居酒屋を経営する一方、商店街を発展させる
ために様々な策をめぐらせていた。
しかし図領の居酒屋に来た一人の客が、悪質クレーマーだったことから
商店街は「改革」の渦に飲み込まれる・・・。

カリスマ・リーダーが商店街を牛耳り、悪質クレーマーに対抗して
自警団まで結成し・・・というストーリーは、前半はリアル、
後半は一気に宗教的とも言える色彩を帯びてきます。
読者は、この突然の舵の切り方に、びゅ~んと体を持っていかれます。
この作品のいいところでも悪いところでもある、というか、
好みが分かれるところではないかと思います。

『俺俺』もそうですが、一筋縄ではいかないストーリーが、
この著者の持ち味だと思います。
リアルから出発して、リアルからは少し浮いたところにあるけど、
SFでもファンタジーでもない。世界を大きく動かしていくような
スケールの展開が、読みどころですね。
1029

*****

歯の治療中です。
10代のときにかぶせものをした奥歯が痛み出しました。
医者によれば、かぶせものの中が傷んできて、膿が中に充満して
ほっぺたの内部にも膿がたまってきているらしいです。
それがレントゲンに写っていると・・・。
で、おそらく30年は使用したであろう、銀色のかぶせものをとり
膿を出して、中を消毒し、またニューかぶせものをする、という
治療です。

歯医者といえば、拷問のような痛みを伴うイメージですが、
最近の設備がいいのか、医者の腕がいいのか、あまり痛くなく
治療が進んでおり、先日ニューかぶせものが完成して、装着された
次第です。
ニューかぶせものは、30年前とかわらず、銀色のアルミでできたような
ヤツです。歯なんだから白色にするとかその辺は進歩はないんですね。

昔、子供のころは、歯磨きは朝一番にやっていました。それが当時
普通のつもりだったのですが、当然、歯磨きは食後にやるべきですね。
ところが1日中汚れたまま放っておいて、そのまま寝て、朝一番に
磨いてきれいになったら、すぐ食べて汚す・・・これでは虫歯になれと
言っているようなもの。

変な我が家の歯磨き習慣のため、子供の頃は何箇所か虫歯がありました。
そんな悪習が実は間違いなのを知ってからは、虫歯はなくなり
ましたが・・・。しかし前に実家に帰ったとき、同じ習慣で両親が
朝イチで歯磨きしているのを見て、あきれました。
そりゃあ、入れ歯になるよねえ。

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コメント

あぁ、私もほぼ同じような状態で通院してます。

もうちょっとで、私もきれいに治るはず~。

昔は、朝一番に歯磨きって、常識っぽかったですよね。
そのせいか、私も虫歯が多いです。

今は、こまめに一日3回以上歯磨きしてます。(^^)v

あの朝イチ歯磨きって、いまおもうと
不合理なのに、何でああだったんでしょうね。
あと、私コーヒーが好きで、コーヒー味を
口のなかにキープしたくて、よくそのままに
してたんですけど、色素沈着のもとですよねえ
今、黄ばみが定着してます。…。

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