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2015年12月

2015年12月30日 (水)

『うそつき、うそつき』クリスティー賞受賞作

うそつき、うそつき
清水杜氏彦著 早川書房2015/11刊 お勧め度:★★★★☆

国民管理のために首輪型嘘発見器の着用が義務付けられた世界。
非合法の首輪除去技術を持つ少年フラノは、様々な事情を
抱えた人々の依頼を請けて日銭を稼いでいた。
だが彼には密かな目的があった。
ある人のために特殊な首輪を探しだして、外すこと。
首輪には複数のタイプがあり、中でも、フラノに技術を仕込んだ
師匠ですら除去法を教えられず、存在自体ほとんど確認されていない
難攻不落の型こそ、フラノが探す首輪・レンゾレンゾだった。
レンゾレンゾを求めることがやがてフラノを窮地へ追いやり、
さらには首輪に隠された秘密へと導いてゆく。
人はなぜ嘘をつき、また真実を求めるのか。
フラノが辿り着いた衝撃の結末とは?

近未来の管理社会を生きる少年の苦悩と成長を瑞々しい筆致で描く、
ディストピア青春ミステリ。
小説推理新人賞とダブル受賞でデビューした超大型新人による、
第5回アガサ・クリスティー賞受賞作。(早川オンラインより)

SF的な設定で、どこの国ともいつの時代とも書かれてはいません。
SFは設定を理解するのが面倒で、あまり読まないのですが、
こちらは評判がよろしいので、手を出しました。
うそをつくと、首輪のランプが青から赤に変わる、というもので
外そうとすると首は絞まるは、週1でバッテリー充電しに、役所に
行かないといけないはで、ろくなもんじゃないですよ、この首輪。
自分がなぜ「首輪除去者」なのか、その答えを知ろうとするも、
その情報すらもうそか本当か、という何とももどかしい話です。

まあ、私はイギリス王室に生まれてこのかた、一度もうそをついた
ことはありません。

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片山若子さんの表紙がかわいいです。

*****

さて今年もいよいよ、押し倒して、いや押仕込んで、いや
行き詰まって、押し迫りました。
今年はブログが一時中断するなどしましたが、なんとか皆様の
おかげが2割程度、私の努力が8割で、続けてこれました。
ありがとうございました。
来年もどうか皆様に、宝くじ1億円が当たりますようにとお祈りして
挨拶と代えさせていただきます。よいお年を。

2015年12月27日 (日)

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

はいまあ、みなさん、こんばんは。N・淀川です。
今夜ご覧なるのは、なんと10年待った!
スター・ウォーズ フォースの覚醒』。

さあ、話はルーク・スカイウォーカーの活躍も、もはや神話となった
30年後のこと。
ルークはその後、姿を消していて、その居場所を記した地図を持った
ポーという男がおった。
ポーを捕らえに来た「ストーム・トゥルーパー」の軍団。あの白い
ヘルメットの歩兵ですね。いつもは銃を構えて、ジェダイにやられる
だけの雑魚の兵隊。その一人の兵隊が、仲間が撃たれたのを気遣い、
助け起こそうとする。兵隊の血まみれの手が、ヘルメットに触って
血糊がべっとり、ついちゃった。
スター・ウォーズ・シリーズでは、今まであからさまに血が画面に出る
ことはなかった。わたし、ちょっとびっくりしましたね!
腕がもげても血が出ないのに、雑魚の兵隊が、ヘルメットに血糊を
塗りつけるやなんて・・・。

敵の「ファースト・オーダー」に捕まったポーを、逃がす手引きを
したのが、この歩兵。最初は番号だけの名前やったけど、ポーに
フィンという名前をつけてもらって、一緒に逃亡するけど、脱出した
宇宙船は惑星に不時着して、2人ははぐれちゃった。

ルークがいてる場所の地図は、丸いボールみたいなロボットの中に
入っていて、ロボットを拾ったのが、新シリーズの女主人公・レイ。
フィンとレイが出会うとすぐまた、地図を狙って敵が攻撃してきた。
2人とボールのロボットは、古い宇宙船に飛び乗るけど・・・・・・
もう、このあたりで、古いシリーズのファンはお~!と思いますね。
ああ、スターウォーズが帰って来たな、思いますね。

さあ、お話は相変わらずのパターンを踏襲しながら、旧作のファンにも
目配せしつつ、空中戦、ライトセーバーのチャンバラと、アクションを
盛り込んでます。こんなハリウッド最大の大作の新シリーズ、ほんまに
大丈夫やろか・・・でもさすがですね、J・J・エイブラムス監督、
この大役を立派に果たしました。新シリーズ第1作はまずまずの出来。

さあ、旧シリーズのファンも、若い人も、手に汗握ってご覧なさいね。

******

さて、予告編のトレーラーにも出ていますように、ハン・ソロとおサルの
チューバッカのコンビも登場、ちょい役ではなく結構バリバリと現役で
がんばっています。
旧シリーズのメンバー以外は、なんか知らない若い人ばっかりです。
今回の主人公は女性でなかなかの美人。私、どうもレイア姫がね・・・
好みでないといいますか。あの奥目の感じがちょっと。
ナタリー・ポートマンはよかったですが。

スターウォーズって、お伽噺(神話)なので、現実感がないというか、
それこそ手がもげても痛そうじゃないし、ジャンゴ・フェットの首が
スポーンと取れても、血も出ない。戦闘でもゲームの画面のようで
生なましさが殆どありません(子供も見るしね)。
今回はさすがに時代なのか、そのあたりが多少ですがリアル感を増した
ような気がします。

C3POとかジャージャーとか、ルーカスの好きなおバカ系キャラが
いないのも嬉しいです。あれがどうもリアル感を削ぐ大きな原因でも
あります。

ボール型のBB-80が所作が子犬みたいで可愛らしい。
今回走って逃げるシーンが多いので、R2ではダメだしね。

ダース・ベイダーもどきのお面の悪者も出てきますが、お面をとると
案外しゅっとした顔で、全然悪そうじゃない~。

ということでネタバレしないうちに、未見の方は映画観へGO!

2015年12月13日 (日)

『フォルトゥナの瞳』ドラマ化希望

フォルトゥナの瞳
百田尚樹著 新潮文庫2015/12文庫化 お勧め度:★★★★★

主人公は自動車をコーティングする工場に勤める冴えない男。
身寄りもなく、虐げられて生きてきたので、己に自信もなく、
カノジョもいないまま控えめに生きている。

そんな平凡以下な彼に、急に出現した人の死の予兆が見える能力。
もうすぐ何らかの事情で死ぬ人間の体が、指先から少しずつ
透けて見えるのだ。
運命の女神フォルトゥナのごとき目を持った彼は、他人の死を前に
どう生きるのか。そんな彼にもやがて恋人ができるのだが・・・。

大ベストセラーをいくつも持つ百田尚樹さんですが、私はこの本が初。
永遠の0』とか海賊も興味がなかったのでスルーしてました。
本書も、なんかこれといって買う本が決められず、文庫新刊売場に
たくさんあったから、という理由で購入しただけ。
でも読み始めると、さ~っと読めました。文章が平易で、すごく
読みやすいのです。
これの前に読んでいたのが『日影丈吉傑作館』(河出文庫)という、
ちょっと古い作家の本で、言い回しが古いし漢字も読めない(笑)。
なので、余計に読みやすいと感じました。

帯に書いてある「感涙必至」はちょっと言いすぎだし、正直ベタな
展開というか、予想を裏切らない展開なのですが、スイスイと
ページをめくらせますので、最後まで面白く読めます。
人が透けて見えるという映像的な描写が、2時間枠とかでTVドラマに
するのに適している感じです。

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*****

妻「さっきからずっと何を読んでるの?」
私「百田尚樹の本」
妻「あ、”高校野球の女子マネージャーが何とかというのを読んだら”
とかいう本を書いた・・・?」
私「それは別人です!」

確かに、両方とも坊主頭で、自信たっぷりによく喋るオヤジではあるが
見た目がにているだけで、完全に別ものです。

2015年12月10日 (木)

『このミス』『ブロッケンの妖怪』

『このミステリーがすごい!』2016年版

さて、毎年楽しみな1冊がこれ。
この時期には、自分の読んだミステリと評判を加えて、ベスト10の
予想などしていたのですが・・・今年はなんとも忙し過ぎた!
春から秋にかけて、休暇どころか通常の休みすら満足にとれず
読書どころではなかったのです・・・。

ということで1位が米澤穂信の連続受賞か『』だろうと予想は
していたのですが、その2冊すら読んでないし!!
ベスト20の中、読んだのが『さよならの手口』(若竹七海著)と
鍵のかかった男』(有栖川有栖著)だけで、しかも2作とも
わたし的には、地味であまり好みではなかったので、感想すら
ブログにアップしていませんぜ。

****
もう10日前ですが『ブロッケンの妖怪』という芝居を見てきました。

竹中直人と生瀬勝久のユニット「竹生企画」による第2弾作品。
作・演出をペンギンプルペイルパイルズ主宰の倉持裕が手掛ける。

物語の舞台は、大きな洋館の建つ孤島。
霧の濃い日に、洋館の影が霧に映って海の上にもうひとつの洋館が
現れるという「ブロッケン現象」を取材するために島を訪れた
絵本作家の打越と担当編集者の黒柳が、洋館で起こる不思議な出来事や
島の人々の思惑に巻き込まれていく様を描いたホラーコメディーだ。

放浪癖があり、浮気性の打越役を竹中、黒柳役を生瀬が演じるほか、
洋館に住む女性・虹子役に高橋恵子、虹子の娘・小真代役に同作で
舞台初出演を果たす佐々木希、使用人の稲井役に大貫勇輔
館に出入りする船乗り・泊役に田口浩正がキャスティングされている。
(以上、CANRA.NETより転載)

*****

開演前、舞台には豪華な洋館の大広間ふうのセットがしつらえてあり
「これはいかにも芝居っぽくて安心するね」と言っては、一緒に来た
友人たちと笑いました。だっていつもは「不良のアジト」みたいな
セットが多いんだもん(笑)。

正直、前半すごく眠かったのですが「ブロッケン現象」が起こる
中盤で目が覚め、俄然面白くなりました。
これは映画でやるのではなく、芝居でやるから面白い、脚本の
アイデアが光る一品でした。

佐々木希も、女優を始めたころは大根呼ばわりでしたが(当然だけど)
初舞台にもかかわらず、いい役者っぷりで、非常に好感を持ちました。

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