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2016年5月29日 (日)

『現代詩人探偵』

現代詩人探偵
紅玉いづき著 東京創元社2016/03刊 お勧め度:★★★★☆

詩を書きながら生きる僕は、会社勤めもできず、コンビニのバイトを
するフリーター。
10年前に開かれた詩人のサークルのオフ会で、メンバーたちは、
10年後に再会しようと別れた。その10年後のオフ会を訪れた僕は
9人いたメンバーのうち、4人が死んでいることを知る。
自殺や事故ということになっているが、本当にそうなのか。
自殺としてもその動機は何だったのか。
『探偵』という詩から、メンバーより「探偵くん」と呼ばれた僕は
4人の死の謎に迫ろうとするが・・・。

電撃文庫とかで書いていらした作家さんなので、よく知りません。
ミステリ・フロンティア」の1作ですが、非常にウエットというか、
感傷的な一人称で、全然ミステリっぽくない、論理的な文ではないです。
この著者の独特の文体なのか、文章を途中でブチっと切ったような
文章が特徴的です。
大正箱娘』(講談社タイガ文庫)も読みましたが、ブチ切りの文体は
『大正箱娘』のほうが顕著で、本作はやや控えめなほうです。

ということで、悩める詩人青年の、鬱々とした一人称の本作ながら
読後感はやはりミステリです。逆にミステリはストーリーばかりを追い
「人間が描かれたいない」とよく揶揄されますが、これほど人間の懊悩を
描いた文学臭のするミステリもわりと珍しいです。

0529

*****

先日、会社の同期の連中数名と飲む機会がありました。
すると「老眼」の話になり「僕は眼鏡を4つ持っている。ひとつは文字を
読むときのやつ、ひとつは車を運転するときのやつ・・・」
なんなんだ、その話題はっ!頷きあってどうする?!
おれは少なくとも老眼ではないぞ。

「健康診断で毎回尿酸値が・・・」
やめてくれ。
「若いときに会社の近くにうまい肉屋があって。そこで肉を買って、
家で毎晩しこたま飲んでいるうちに、足に激痛が・・・」
初老の話題と思いきや、若いうちから痛風になってどうする?

「ひざに水がたまってしまって、注射器でその水を吸い出すんだけど」
「そういえば、半月板が経年劣化で損傷したやつがいて」
あ~~~、なんでそんな話題が集中するんだ?
まったくどいつもこいつも、順調に老化しやがって!
こう、若いおねいさんとウハウハとか、そんな話題はないのか!

「どうも、最近おしっこが近くて。頻尿ではなくて、尿意をもよおしたら
すぐ漏れそうになってさあ」
・・・気がついたら、自分も老化自慢に参加していました。
いや~共通の話題ですよねえ~(笑)。

でも、同期のやつらは誰もハゲていなかったのが、せめてもの救いです。
ハゲだけは嫌だ!

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コメント

電撃文庫は、昔、といっても10年ちょっと前くらい
キノの旅、とか、イリアの空とか、猫の地球儀とか読みましたが

どれもそういう言い方をすれば、感傷的だったなと思います。
妙なはまり方をしてしまって。
マンガにはまったときみたいな感じですかねー。

ぶち切り文体というのは、体言止めってことですか。
新井素子みたいな?
読んだらはまりそうな気もする。。


ストレスフリーの整理術、買おうと思ってます。
すべてが混沌。。(^^;

ぶち切り文体とは、何と表現したらいいのか考えて。
うまく言えない・・・
とつぶやいて。
そう、これがぶち切り文体の、それなのか
あるいはそれとも。

これで大体、雰囲気がわかるでしょうか。
いやきっとレビさんなら必ず。

ストレスフリーの整理術、読破はちょっと
時間かかるかも、と思いながら。
ムダに長いという感想も多い。
でもはたしてそれは。

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