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2016年7月

2016年7月 3日 (日)

『消されたマンガ』と、お疲れ様問題

定本消されたマンガ
赤田祐一・ばるぼら共著 彩図社(文庫) お勧め度:★★★★☆

さまざまな理由で連載打ち切りになったり、単行本に載らなかったり
発禁になったり、自主回収のうえ絶版になったり・・・という
マンガをピックアップした本。
誰もが知る『ハレンチ学園』『キャンディ・キャンディ』から
知る人ぞ知る作品まで、調査と取材で深く切り込んだ力作。

面白かった。
作者の不注意や浅慮によって問題となったり、赤塚不二夫氏のように
確信犯もいたりするのですが、編集者やアシスタントの配慮を欠く
書き込みで問題になるケースもあったりします。
たとえばアシスタントが実在の学校や人物の名前を安易に
書き込んでしまったり、ある地名を編集部が危険な場所扱いした
注釈を入れてしまったり、作者に問題がない場合もあります。
キャンディ・キャンディ』では、原作者と漫画家の間で、キャラクターの
著作権問題が泥沼化したりとか、マンガそのものに問題がない
というケースなどもあり、さまざまな理由で世から消えていくマンガが
あるのだなあ、と思いました。
書き散らかした雑学本ではなく、ちゃんとした研究本になっていて
作者の真摯な姿勢がうかがえます。
0703

*****

「お疲れ様問題」を語る

先日社内で
「電話をかけるときには、相手が社内の人間の場合は、最初に、
お疲れ様です、と言いましょう。ただし朝一番は除く」
という人がいて、イラっときました。
いるのか、それ?そんなことマニュアル化すべきか?
と、気になりはじめたら、かなりの社内の人間が電話で開口一番、
お疲れ様です、と言っている。

「お世話になります」というのはビジネス用語で、もはや言葉の
意味は失われて、単なる枕詞になっているので、電話の
「もしもし」と変わらない。
でも「お疲れ様」には、労をねぎらうという本来の意味がある。
ひとつには、1日の仕事を終え、帰る人に向かって言う場合。
これは分かるし、正しい使い方だと思います。
もうひとつは、たとえば、ある人物が何か特別に今日は忙しい
という状況にあり、彼へ電話をするにあたり「ああ、XXさん
今日は大変ですね、お疲れ様です。○○の件ですが・・・」
というのがあり、これが本来のお疲れ様じゃあないのか?

何にせよ、電話をとるたびに、お疲れ様と言われると、そんなに
疲れてなくても、逆に何だか疲れてしまう。

電話でお疲れ様と言いましょう、と発言した当の**氏は最近
メールの文頭にデフォルトで「お疲れ様です」と書いている。
たぶん、メーラーの設定で定型文として入れているのでしょう。
まさに労をねぎらう意味が完全に形骸している証拠です。

先日私は朝、事務所に出勤して、出張先の現場にでかけ、
深夜作業になり、そのまま一睡もしないで翌朝になりました。
眠さで年度も意識が飛びそうになりながら、高速道路を走り
事務所に戻りました。
それでも事務所で10時頃までメールチェックなどして、さあ
家に戻って寝ようと帰りかけたところ、この当の**氏が
「あれ、かめのて君、もう帰るの?今日休み?」と言うので
その瞬間、私の疲れは殺意へと変わりました。
「今こそ、言うべきはお疲れ様だろ!」

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