« 『シン・ゴジラ』はお子様お断り | トップページ | 『明智小五郎事件簿』Ⅱ »

2016年8月19日 (金)

『明智小五郎事件簿』を読破いたすべく

明智小五郎事件簿』Ⅰ
江戸川乱歩著 集英社文庫

乱歩作品の中でも、明智小五郎が登場するものを、事件発生順に
並べた、という全12巻のシリーズです。
発生順というのは、編纂者が作品内に書かれた情報をもとに、
「この事件は、前のあの事件に言及しているし、季節は夏だから
これとあれなら、こっちの作品が後だ」という推定をしているわけです。
シャーロキアンが作品内容と現実をだぶらせるのと同じ感覚ですね。

第1巻は、明智登場の「D坂の殺人事件」あとは「幽霊」「黒手組
心理試験」「屋根裏の散歩者」を収録。
うち3作は既読で「D坂」も過去に(結構子供のころか?)に読んで
いました。この登場での明智は、着物姿だし、頭がモジャモジャで
髪をかき回すくせがある、というのは、ほぼ金田一耕助。
しかも意外に「ニコニコ顔」らしくて、主人公が見当違いな推理をする
のをニコニコしながら聞いているのは、余裕の表れ。

08191

私の世代だと明智は、天地茂の印象が強いのではないでしょうか。
スーツでびしっと決めて、眉間にシワ、眼光鋭く、お約束の変装で
ジジイの顔のマスクをメリメリと剥がすと、中から天地茂が!
というヤツです。
あと入浴中に美女が殺されるのを子供ながらにドキドキして見ると(笑)。
だから着物、モジャモジャ頭、ニコニコ顔という明智像に違和感
(こっちがオリジナルなんですが)がありますね。

「D坂」の真相ですが、今読むと、ちょっとアレですね。いまこれを
新人作家が書いたら、バカミスと言われそう。

「心理試験」は嘘発見器を題材にしたもので、これも子供の頃に
読んで印象的で、今でもディティールを覚えていて、再読して
「ああ、これこれ」と思いました。

« 『シン・ゴジラ』はお子様お断り | トップページ | 『明智小五郎事件簿』Ⅱ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『明智小五郎事件簿』を読破いたすべく:

« 『シン・ゴジラ』はお子様お断り | トップページ | 『明智小五郎事件簿』Ⅱ »

2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フォト

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

2019年注目のミステリ

  • 横山秀夫: ノースライト (★★★★★)
  • 加納朋子: いつかの岸辺に跳ねていく (★★★★★)
  • 道尾秀介: いけない (★★★★★)
  • ジョーダン・ハーパー: 拳銃使いの娘 (★★★★★)
  • 澤村伊智: 予言の島 (★★★★)
  • 伊吹亜門: 傘と刀 (★★★★★)
  • 宮部みゆき: 昨日がなければ明日もない (★★★★★)
  • 今村昌弘: 魔眼の匣の殺人 (★★★★★)