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2018年1月

2018年1月21日 (日)

『雪の鉄樹』

雪の鉄樹
遠田潤子著 光文社文庫 おすすめ度:★★★★★

祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った
庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、
両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。
遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、
その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。
雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、
雅雪を怨むようになるが…。
愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。
(Webより転載)

冬雷』『オブリヴィオン』が傑作だったので、これも
読みました。この本は「本の雑誌が選ぶ2016年文庫年間ベスト」
の1位になった本で、まず間違いない・・・と思って
読み始めたのですが、なんとまあ重い。
特に前半は、主人公の雅雪が何らかの贖罪のためにある家の
面倒を見ているのですが、これが報われない話で、なかなか
どんよりしてしまい、読み進むのが辛いです。

後半、いったい過去に何があったのかが語られますが、
このあたりからグイグイとページが進んで、少年・遼平との
関係も変わってくるので、面白くなります。

お勧めです。読み終わって後味が悪いイヤミスと違い、
いくら重い話でも、後半に向けてのカタルシスがあるので
読み終えると、そのぶん感動が強いですね。
0121

******

インフルエンザが流行りはじめていますが、日本人のマスク人口は
すごいですね。ここまでマスクしている国ありますか?
PM2.5がすごい中国もそうなのかも?
小売店に行っても、接客する人がマスクしているので、
営業スマイルすら見えません。
「スマイル0円」を謳うマクドではどうしているんでしょうかね?

私は花粉の時期は屋外でマスクはしていますが、病原菌対策で
マスクをすることはしません。
すでに感染した人はマスクするべきでしょうが、あんなもので
感染が防げる気がしないんですけどね。まあ、気休めでしょう。
むしろ、適当に病原菌をちょびちょび浴びといたほうが、
免疫力がついて、ちょっとした感染でも発症しないんじゃないかと
思っています(医学的根拠はないですが)。
もっと言えば、普段からマスクに頼っている人が、かえって
風邪やインフルにかかりやすいんじゃないか、とすら思います。

今の職場の前はものすごく劣悪な環境にいて、徹夜もざらでしたが
なぜか風邪ひとつひかないのでした。
あれは逆に劣悪な環境のせいで、かえって体に抵抗力ができたのかな
と今にして思います。
今はあれほどひどくないので、逆に病気に罹りやすくなっているかも
しれませんね。

2018年1月16日 (火)

傑作冒険小説『サハラの薔薇』

サハラの薔薇
下村敦史著 講談社 2017/12刊 お勧め度:★★★★★

エジプトに発掘に来ていた考古学者の峰。
彼が乗った飛行機は、フランス行きのはずがなぜかサハラ砂漠に
不時着してしまう。生き残った人間たちは曲者揃い。
必死の行軍でオアシスを目指すが・・・。

「サハラの薔薇」とはなんなのか?
峰が発掘中に発見した、現代人のミイラ状死体は何だったのか?
飛行機に同乗した者たちは、いったい何者なのか?
そんなミステリーをはらみながら、灼熱のサハラでの
サバイバルが手に汗を握らせる冒険小説。
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これは傑作でした。
著者の下村敦史氏といえば乱歩賞受賞作『闇に香る嘘』ですが
盲目の人物を主人公にしたミステリーは、なかなか面白く
「このミス」でも2015年の3位にランクインしていました
(書店では今、真っ黒なカバーをかけて販売されていますね)。

乱歩賞作家なんてのは、毎日密室トリックやアリバイトリックを
考えているのかと思ったら、こんな砂漠の冒険小説をものに
するとはすごいですね。著者はほかにも山岳ものの小説も
出しているので、間口の広い作家さんとして今後も要注目!

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マンガ原作者の狩撫麻礼さんが亡くなられました。
迷走王ボーダー』『ハード&ルーズ』なんか好きでした。
遠藤憲一さん主演ドラマにもなった『湯けむりスナイパー
ひじかた憂峰名義)も、狩撫節にシビれましたね。
まあ、私は狩撫ワールドとは正反対の人生ではございますが
・・・ご冥福をお祈りいたします。
勝手に祈ってんじゃねえ!と言われそうですが。

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  • 下村敦史: サハラの薔薇 (★★★★★)
  • 倉知淳: 皇帝と拳銃と (★★★★)

今年の注目ミステリ海外編(2017/11~)

  • そしてミランダを殺す (★★★★★)
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