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2018年1月16日 (火)

傑作冒険小説『サハラの薔薇』

サハラの薔薇
下村敦史著 講談社 2017/12刊 お勧め度:★★★★★

エジプトに発掘に来ていた考古学者の峰。
彼が乗った飛行機は、フランス行きのはずがなぜかサハラ砂漠に
不時着してしまう。生き残った人間たちは曲者揃い。
必死の行軍でオアシスを目指すが・・・。

「サハラの薔薇」とはなんなのか?
峰が発掘中に発見した、現代人のミイラ状死体は何だったのか?
飛行機に同乗した者たちは、いったい何者なのか?
そんなミステリーをはらみながら、灼熱のサハラでの
サバイバルが手に汗を握らせる冒険小説。
0116


これは傑作でした。
著者の下村敦史氏といえば乱歩賞受賞作『闇に香る嘘』ですが
盲目の人物を主人公にしたミステリーは、なかなか面白く
「このミス」でも2015年の3位にランクインしていました
(書店では今、真っ黒なカバーをかけて販売されていますね)。

乱歩賞作家なんてのは、毎日密室トリックやアリバイトリックを
考えているのかと思ったら、こんな砂漠の冒険小説をものに
するとはすごいですね。著者はほかにも山岳ものの小説も
出しているので、間口の広い作家さんとして今後も要注目!

******

マンガ原作者の狩撫麻礼さんが亡くなられました。
迷走王ボーダー』『ハード&ルーズ』なんか好きでした。
遠藤憲一さん主演ドラマにもなった『湯けむりスナイパー
ひじかた憂峰名義)も、狩撫節にシビれましたね。
まあ、私は狩撫ワールドとは正反対の人生ではございますが
・・・ご冥福をお祈りいたします。
勝手に祈ってんじゃねえ!と言われそうですが。

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