« 盛岡へ2 | トップページ | 『生還者』下村ミステリーはハズレなし »

2018年5月21日 (月)

『完パケ!』『拝啓、本が売れません』

完パケ!』
額賀澪著 講談社2018/02刊 お勧め度★★★★★

経営難で閉校が噂される武蔵映像大学。
卒業制作の映画を撮れる1人を決めるコンペで、監督志望の
安原と北川のプレゼンの結果、どちらかが選ばれる。
1人は監督に、敗れた一人はプロデューサーとなり、撮影が
始まるものの、その勝者にも敗者にも、さまざまな思いが
渦巻いていた・・・。

この作家さんは未知だったのですが、その前に
拝啓、本が売れません』(KKベストセラーズ刊)を読み
面白そうな作家さんだと思い、最新刊のこちらを購入。
「青春小説ねえ・・・ラノベチックなのかしら?」と思いつつ、
読み始めましたがこれはいわゆるラノベではなく、
まごうことなき文芸作品。

監督も熱いヤツなのですが、その彼がオーディションで選んだ
主演俳優も、かなりの厄介者。主演女優は明らかに素人。
コンペに負けてプロデューサーになった方は、嫉妬心に
苛まれるし、そんな中で進む撮影がホイホイ進むわけも
ありません。
まあ、そんな困難を乗り越えて完パケを迎える作品の運命は?
という感じですね。なかなか面白かったです。
0506


拝啓、本が売れません』のほうは、出版不況でなかなか本が
売れない現実に立ち向かうべく、本作りと販売に関わる人たちに
インタビューに行く、という企画本。
こういう内幕ものが好き。漫画で言えば『バクマン』とか。
この本のインタビューでも、さわや書店の松本店長が登場します。
ので、さわや書店にもこの本がたくさんありました。

『拝啓~』はKKベストセラーズという出版社から出ていますが、
社長が突然交代したり、出版をやめちゃうんじゃないかという
噂もあったようです。しかし、KKベストセラーズが
最近出している本はなかなか面白そうなのが多いんですよね。
たぶん編集さんが頑張っているんだなあ、と好感を持っています。
がんばれKKベストセラーズ!
昔、タモリのオールナイトニッポンで、放送の最初のほうに
番組の提供会社を紹介するときに、タモリさんが勝手に
社名の前にキャッチコピーをつけるのですが、

股間の恋人・BVDフジボウ

とかいう中で

すべてがベストセラーというわけではないKKベストセラーズ

というのを覚えています。
今日はこのへんで。

« 盛岡へ2 | トップページ | 『生還者』下村ミステリーはハズレなし »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

ほんとに、本は売れてないんでしょうか?

本屋に行ったら、山ほど新刊書があって溺れそうなんですが…。

子供のころの本屋さん、街中でももっと小さくて
本もこんなに種類がなかった…。

不思議なんですよね。

ま、それはそうと
読みましたよ。
かめのてさんの連載。

忘却という闇の中で読書してるのが
私だけじゃなくてよかったっス。

本が売れてないので、自転車操業で次の本を出して
運転資金を作る・・・みたいになってるようですよ。
文庫になるのも、最近早いですよね。

本、読んだ端から忘却しますよねえ。

忘却とは忘れ去ることなり。
オー脚とはガニ股のことなり・・・。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1912708/73526207

この記事へのトラックバック一覧です: 『完パケ!』『拝啓、本が売れません』:

« 盛岡へ2 | トップページ | 『生還者』下村ミステリーはハズレなし »

2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

今年の注目ミステリ(2017/11~)

  • 宇佐美まこと: 熟れた月 (★★★★★)
  • 下村敦史: サハラの薔薇 (★★★★★)
  • 倉知淳: 皇帝と拳銃と (★★★★)

今年の注目ミステリ海外編(2017/11~)

  • そしてミランダを殺す (★★★★★)
フォト

最近のトラックバック

無料ブログはココログ