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2019年4月12日 (金)

『映画の字幕ナビ』

映画の字幕ナビ
落合寿和著 スティングレイ2019/02刊

映画の翻訳字幕を作っている人の本です。
この本は七五書店でたまたま見かけて買った本なのですが
出版社はスティングレイ。知らね~。

裏表紙を見ると「取引代行TRANSVIEW」のマークが。
これが噂の(噂になってる?)トランスビューか!
トランスビューは小さい出版社の中継ぎをしている会社で、
書店と直接取引で納品したりしている会社ですね。
聞いたことはあったのですが、初めてそこの扱いの本を手にしました。

スティングレイってどんな本を出しているんだろうとHPを開けたら
『巨大生物の島』『溶解人間』『スペースインベーダー』などの
文字が踊っています。出版社じゃなくてDVDの製作会社みたいです。
しかもB級映画の・・・『映画秘宝』のムックに紹介されている
ようなヤツばっか。嫌いじゃない(笑)。

さて本の中身は、字幕の翻訳の苦労話や、誤訳の問題など、
興味深い話がたくさんあります。特に著者が「脚本訳」と呼んでいる
字幕制作における基本姿勢に、なるほどと思います。
限られた字数の中に、もとの脚本の意図をどれだけ乗せられるか、
そのためにどの言葉を捨て、あるいは拾うか、必要なら意訳する
という細かな作業に取り組んでいらっしゃることに頭が下がります。
実例も細々と載っていて、もっと英語が分かればふむふむ、
となるのかも。
0412 

******

私の好きな映画『マトリックス』で、主人公ネオがスプーンを自在に
曲げたり浮かせたりする少年に会い、どうしてそんなことが出来るのか
尋ねると「スプーンはない」と少年は答えるシーンがあります。
仮想現実の世界で、スプーンが曲がろうがどうしようが、そもそも
スプーンなんて無い、という意味ですね。
その後、ネオが危険なエレベーターシャフトを飛び降りるシーンで
「スプーンはない」と自分に言い聞かせます。

ところがTV放映では、スプーン少年のくだりがカットされていて
「スプーンはない」と言うセリフに意味がなくなりました。
そこでネオがシャフトを飛び降りるときに言ったセリフが
「心を解き放て!」
なるほどね、と思いました。まあ、違和感はないですね。

英会話、できなくてもいいから、字幕なしで映画を観たり、
洋書を読めたりしたらいいのになあ。
首筋のプラグにケーブルを差して、ぎゅるるるとやると、
「英語をマスターしたぞ!」と、マトリックスみたいにならんかしら。

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コメント

私も原書で本を読みたい、
字幕なしで映画を観たいと、

ちょっと頑張ってみたこともありましたが…
全然だめーーー。

やっぱり、首筋にケーブル、ぎゅるるが、いいですね。
痛く無ければ。

キアヌ・リーブスはサイバーパンク映画
『JM』(ビートたけしも出てた)でも
頭にプラグがついてたので、ひょっとしたら
ケーブルでぎゅるるるも既に実用化されてるかも
しれません。台本も案外それでおぼえてたりして。

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