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2019年8月20日 (火)

『しょぼい喫茶店の本』

しょぼい喫茶店の本
池田達也著 百万年書房2019/04刊 お薦め度:★★★★★

就職活動に失敗し、うつ状態で引きこもっていた大学生が
SNSを通じて知り合った人々の支援で、居抜き物件で喫茶店を
開店するノンフィクション。喫茶店の名前は「しょぼい喫茶店」。
ダンボール製の貼紙を看板とする、営業時間も不安定なこの店が
果たして成り立っていくのか・・・。

活発だった中高生時代から、就職活動中にどんどんうつ状態に陥り
自殺願望まで芽生えて来る。会社勤めは諦め、自営業に道を見出し
SNSで有名な起業家から支援をうけつつ、開店にこぎつけます。
ぐうたらなのか、行動力の人なのか、自虐的なのか自信家なのか。
読んでいて、その行き当たりばったりな感じにハラハラさせられます。

なにより、この喫茶店の開店に共鳴して経営を手伝うため
上京してきた女性との出会いもドラマチックでいいです。

ノンフィクション、ビジネス本、エッセイ、なんとも分類しがたい
本ですが、とても面白かったです。
トランスビューというミニ取次で扱っている本なので、
一部の書店にしか置いてないみたいです。探して買ってください。
0820

2Fにあるそうです・・・。

*****

むかし勤めていたところの両側に喫茶店が2軒ありました。
その事業所は喫茶店に挟まれていたわけです。
ひとつは、サイフォンをずらりと並べた美味しいコーヒーを
飲ませるしゃれた店。でも食事はパンか、ちょっとしたピラフ程度。
お値段も高め。

もうひとつは、テーブルがゲーム機になっていて、コーヒーは
なにやら市販品を鍋で沸かしているようで、当然まずい。
でも食事は焼きうどん、カレー、牛丼など充実のラインナップで
昼時はおじさんたちで満員でした。

コーヒーのうまい喫茶店は、ある日店をたたんでしまいました。
サイフォンが、鍋沸かしコーヒーに敗れたのです。
確かにピラフやサンドイッチでは、腹はふくれませんでしたが
少ない給料で、うまいコーヒーを楽しんでいたので残念でした。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

あーこれ、本になってるんですね。
ネットの記事でちょっと読みました。

記事でも、ちょっと、ハラハラしました。


ところで、やっと、彼方のアストラ!一巻読みました。
手元に全巻揃ってるのに
すごい誘惑されるけど、明日早起きハードな一日の予定なので
一巻で我慢。
あぁ、続き読みたい~~~~。

予想通り、むちゃくちゃ好み!
おもしろい!


アストラもアニメでやってますが
同じジャンプコミックの『Drストーン』の
アニメも面白いですよ。
急に石器時代になった世界で、科学的知識で
文明を取り戻そうとする、無茶な設定。
ぶっとんでいて楽しいです。

アストラ全巻読みました。
結局、コメントした後、誘惑に耐え切れずに
全巻読んでしまったんですけどね。(笑)

おもしろかったー。
超、超、おもしろかった!

そして、drストーンの一話目も、見ました。
これもおもしろい!
マンガで読みたい気もする~。


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