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2019年10月

2019年10月16日 (水)

罪と祈り

罪と祈り
貫井徳郎著 実業之日本社2019/09刊 お薦め度:★★★★★

元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。
当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕がみつかった。
真面目で正義感溢れる辰司が、なぜ殺されたのか?
息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、死の謎を追い、
賢剛の父・智士の自殺とのつながりを疑うが……。
隅田川で死んだふたり。
そして、時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは?
辰司と智士、亮輔と賢剛、ふたりの男たちの「絆」と
「葛藤」を描く、儚くも哀しい、衝撃の長編ミステリー。
(WEBより転載)

現代の息子達のパートと、地上げが横行するバブル期の
父親たちのパートがあります。
自殺で父親を失った息子Aは刑事として、幼馴染の息子Bの
父(警官)の死の謎を追います。
息子Bもまたなぜまじめな警官の父が殺されたのか
その謎を追います。
その調査の間に、過去パートで父親たちが、何をしていたのか
何に怒り、苦しみ、その一人は自殺することになったのかが
少しずつ明かされていきます。
過去の謎が分かっていくにつれ、読者は現在の状況
(一人は自殺、一人は殺されている)を知っているだけに
父親達の行動にやきもきします。
同時に、どんどん真相に迫っていく現代パートの若者達にも
やきもき。Wやきもきです。

そんなわけで、犯人探しやトリックあばきのミステリではなく
人間ドラマ中心の内容になっていますので、トリックどうこうが
苦手な方にも楽しめる(やきもきできる)作品です。
1016

*********

台風、地震など、近年大きな災害が起きるサイクルが短くなって
きたように感じます。地球温暖化のせいでしょうか。
私の現在住む地方は、平地で山も少なく、台風が来ても
大きな被害が出ることは比較的少ないので、
災害はTVのニュースの中のことです。
そのたびに小額ですが募金をしたりして気を紛らわせますが、
家を流された、水が無くて手も洗えない、農作物が全滅した、
というインタビューを見ながら、清潔な場所でご飯が食べられる
幸運に感謝しないとな、と思います。

2019年10月 1日 (火)

見えない目撃者 緻密な脚本に手に汗!

いや~、上がりましたね消費税。アゲアゲです。
当ブログも本日より2%増しでお送りします(笑)。


映画『見えない目撃者

警察学校出たてで、まさに警官になろうという直前、
交通事故を起こし、同乗していた弟を目の前で亡くしたうえ
自身も失明してしまったなつめ(吉岡里帆)。
弟の死を受け入れられないまま3年が経ち、盲導犬と
盲人用のアプリの助けを借りながら、母親と暮らしていた。

そんな中、自動車とスケボーの高校生との接触事故に遭遇する。
車内に少女が閉じ込められていることを察知しつつも
目が見えないゆえ、どうすることもできない。
誘拐事件として警察へ届けるが、対応した刑事2名
田口トモロヲ大倉孝二)は、事件性に半信半疑だ。
やむなく自ら捜査をはじめたなつめは、接触事故の被害者
春馬(高杉真宙)とともに、真相に迫っていくが・・・。


海外作品のリメイクだそうですが、非常に面白い映画でした。
特筆すべきは脚本の緻密さですね。無駄もスキもない、
骨まで食べられるサスペンスのお手本のような出来です。

たとえばオープニングで警察学校時代の里帆ちゃんが
訓練しているシーン、卒業生代表で挨拶しているシーンで
里帆ちゃんが警官となったらいかに優秀なのかを
わずかなシーンで伝えています。

ある人物のセリフが次の人物の行動につながったり、
事件解決の糸口になったり、そこのテンポも非常にいいです。
間延びしない展開は、ご都合主義や偶然にたよりがちですが
そういうアラもなく、スピーディに事件の核心に迫っていきます。
途中、おしっこに席を立つ暇も与えません(笑)。

ということで、おすすめ映画ですがR15指定です。
エロはないですが、グロ描写はあります。そこがクリアできる方は
映画館へGO!です。

監督:森淳一 脚本:藤井清美
お薦め度:★★★★★

******

増税前に本の買いだめするぜ!と思いましたが、結局駆け込みで
買ったのは2冊だけでした。

あと、うちは最近調子が悪かった炊飯器を買いました(笑)。
冷蔵庫も電子レンジもTVも買い換えるかって話もあったのですが
案外、大きな買い物、できないもんですね。

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