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2020年4月27日 (月)

ビール職人の醸造と推理

ビール職人の醸造と推理
エリー・アレグザンダー著 創元推理文庫2019/3刊 
お薦め度:★★★★☆

ドイツふうの町並みとビールで人気観光地となったアメリカは
レブンワースという田舎町。
不遇な少女時代を過ごしたスローンは、今はビール醸造家の
嫁として迎えられ、夫と息子、優しい義父母に囲まれ、
レブンワースで幸福な毎日を過ごしていた。
しかし夫の浮気が発覚した彼女は、新しく町にやってきた
ギャレットのブルワリーで働くことに。
店は大盛況の新規オープンを終えたのだったが、彼女は翌朝、
店の中で死体を発見してしまう。

0427
タイトルから、名探偵の頭脳を持つビール職人が、胃の内容物から
「このビールの成分が検出されたからには、容疑者のアリバイは
崩れたぞ!」
なんていう、日本の2時間サスペンス「XX刑事」みたいなものを
想像しそうですが、違います・・・。

そもそも本格推理ではないので、名探偵は登場しません。
主人公はただ巻き込まれてしまったために、犯人を捜そうとは
しますけど、単なる素人にできることは限られています。

この本の面白さは、クラフトビールを売りにした実在の町
レブンワースが舞台というところです。
小さい町なので、町が主人公と言ってもいいでしょう。
町で起きたこと(主人公の夫の浮気とか)が、すぐ町じゅうに
知れ渡ってしまうような、住人同士が近い、都会ではない
ところが面白さを生んでいます。

普通、小説は一人の人間、その家族、その所属する組織とかが
周辺の環境ですが、1個の町が舞台なのです。
主人公の家族、ブルワリーの経営者、ビール職人、噂好きで
他人の周辺をかぎまわる女など、住人たちのキャラクターも
それぞれ立っていて、臨場感があります。

なんというか『大草原の小さな家』あたりを思い出します。
あれもインガルス一家以外にも、オルソン夫妻とか、医者とか
教会の神父さんとか、そういう人々が住んでる町の話ですよね。

第2弾も発売されたので、読み始めたところです。

******

レブンワースでも、ドイツのビールの祭り「オクトーバーフェスト」が
あって、秋には観光客がどっと押し寄せるそうです。
行ってみたいな、レブンワース!
毎年、名古屋で7月に開催されるオクトーバーフェストですが
今年はどうかな・・・もし日本で収束できたとしても、ドイツから
ビールが届くでしょうか。ドイツも結構ひどいみたいですし。

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コメント

推理小説のレビューで、「大草原の小さな家「」がでてこようとは!

おもしろそうだなぁ。

と言ったものの、実は珍しく「大草原の小さな家」は読むの挫折したんですよね。
昔ですが。
「大きな森の小さな家」をあまりに好きだったので、なんか違うと思ってしまって。

とはいえ、これはなんかおもしろそうだなー。

オクトーバーフェスト、福岡でもあってますが、
今年はどうでしょうね。
一度も行ったことないんです。呑めないので。(T_T)

「大草原」はTV版しか知りません。
本放送は家族で見てました。再放送もちょいちょい見ました。

オクトーバーフェストは、いつか各地の
開催をまわってみたいです。
かなり場所によって違うみたいですよ。

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