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2020年5月

2020年5月18日 (月)

グレゴール・ザムザの寝室

ある晩、妻が先に寝ていて、私が隣室にいたところ
結構大きいパンッという音が寝室から聞こえてきました。
寝室に行っても、何か落下しているわけではなく
あれはいったい何の音だろうか・・・と思い、その翌日。
カフカの『変身』でおなじみの、グレゴール・ザムザが
ベッドに寝ているではないですか!
妻がとうとう虫になってしまったのです。
私はリンゴをぶつけてやろうと、台所に行きましたが
キウイしかありませんでした。
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このベッド、空気を入れて使うエアーベッドなのです。
うちは引越しが多いし、
ぱっとその辺の壁に立て掛けて掃除機かけたりできるので
エアーベッドを長年使っているのです。

あまり耐久性がないので、空気が漏れてきたりすると
1年くらいで買い換えています。
今回はエアー漏れではなくベッドを四角く保つための
内部構造の一部が、中で千切れてしまったのです。
パンッという音は、これが原因でした。

内部構造が千切れた箇所に空気が集まって、
こんもりと盛り上がってしまいました。
なんか、でかい虫が寝ているみたいでしょ?

2020年5月11日 (月)

ですます調ハードボイルドSF!

マーダーボット・ダイアリー』上・下巻
マーサ・ウェルズ著 創元SF文庫 お薦め度:★★★★☆

かつて暴走して大量殺人事件を起こし、その記憶を消されている
人型警備ユニットの“弊機”。
ひそかに自らをハックしてシステムから自由になっていたが、
それを隠して保険会社の所有物として業務を続けている。
ある惑星資源調査隊の警備を任された弊機は、さまざまな危険から
顧客を守ろうとするが・・・。
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上下巻に中篇が4本あって、全体として1本の長編のようになっています。

設定をかいつまんでいうと、自らを弊機と呼称する警備ユニットは
有機組織とマシーンの合成体で、感情もあるし、負傷すると
痛みも感じているので、たぶんコンピュータに制御された脳もある?

その脳内で外部のシステムに無線でアクセスして解析したり
ときにはハッキングしてシステムを書き換えたり、
はたまた連続ドラマをダウンロードして見たりしている。

見た目は人間そっくりで性別があるのかないのか?
人間との感情的な交流を避けているし、人間側も人によっては
ボットを人間のように扱う者も、マシーンとして蔑視している
者もいる様子。
なので普段はアーマーを着け、ヘルメットで顔を隠している。

結構な未来が舞台のSFなので、文章から想像するとこんな感じ。
ただ未来にも連続ドラマは放送しているらしい(笑)。

そんな面白キャラクターの一人称が「弊機」。
自分の会社を弊社、というようにへりくだっているわけですね。
「拙者」とか「小生」みたいな感じでしょうか。

文章も弊機の一人称視点なので、腰の低い「ですます調」。
戦闘ボットとの激しい戦いも、ですます調で語られるので
逆にクールに感じたりします。

英語に丁寧語はないでしょうし、まあwouldとかcouldとかの
婉曲表現は使われるのでしょうが、これをですます調にして
人称を「弊機」としたところの訳者はセンスがありますね。
原著は「弊機」はなんて表現されているのでしょう?
「I」じゃなくて多分「It」とかでしょうか。

普段SFを読まない私には、SFならではの読みにくさを感じて
★4つですが、それでも今までにない面白キャラクターの活躍は
充分楽しめました。

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コロナ騒ぎで収入が途絶えて困っている方もいるなか、逆に
運送業や医療関係者のように毎日激務になっている方もいるでしょう。
私も最近はむしろ仕事が過密になってきておりますが、
ゆえに収入には影響がないので、恵まれていると言えましょう。

休日も家にこもっているぶん、小遣いが余りがち(笑)。
それでは世間様に申し訳ないので、クラウドファンィングで
ビヤホール2軒と、ミニシアター・エイドに支援したり。

外食も喫茶店くらいしか行かず、久々になじみのカレー屋に
こわごわ行ったら、普通に客が入ってた(笑)。
店員のインド人だかネパール人だかはマスクしてないし(笑)。

2020年5月 7日 (木)

ビール職人のレシピと推理

ビール職人のレシピと推理
エリー・アレグザンダー著 創元推理文庫2020/04刊 
お薦め度:★★★★★

『ビール職人の醸造と推理』に続く第2弾。
オクトーバーフェスト目前のレブンワースに、この町を題材に
ドキュメンタリー映画を撮るというチームが現れる。
女性のビール職人というスローンに監督のペイトンは興味を示す。
しかし進行役の自称ハリウッド・スターのミッチェルは
おそろしく傲慢な人物で、映画はぶちこわしになりそうだった。

そのミッチェルが殺され、スローンが発見者になってしまう。
そこではカットというミッチェルのファンクラブ会長と、
地元不動産業者でミッチェルに部屋を用意したリサが居合わせ、
カットはリサが犯人だと言い張るのだった。

・・・さて前作でキャラクターも出揃い、田舎町で第2の殺人。
スローンは前作でのいろいろな問題(夫の浮気、もと勤め先で
夫の実家の醸造所、現在のボスであるギャレットとの関係など)で
大忙しなのに、また殺人事件に巻き込まれてお気の毒である。

作中でオクトーバーフェストが始まり、その様子が描かれますが
ますます行ってみたくなる町、レブンワース

夫とはまだ離婚していないが、現在勤めるパブ「ニトロ」の経営者
ギャレットとも、なんかいい感じになりつつあり、何かの拍子に
胸をどきどきさせるスローンが可愛いです。
原著ではあと2冊あるらしいので、邦訳が楽しみです。

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今回の書影はかめさんといっしょ。

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ビールといえば、いま居酒屋は感染症問題で自粛して休業したり
テイクアウトだけになったりと、苦しい状態だとか。
そこで各地で未来チケットという支援がされてます。
クラウドファンディングなどでお金を集めて、平常時に使える
食事券をもらうという取り組み。

私の住む東海地方でも「BUY LOCAL nagoya
というのがあり、一度行ったことのあるビヤホールのチケットを
ネットで買いました。支払いはクレジットかコンビニ支払い。
いまそのサイトを見たら990万円になっていました。
もうすぐネクストゴールの1千万円!
5月末で非常事態宣言が終了するといいですが・・・。
早く10万円もらって、飲食と宿泊で使い切ってやるつもりです。
飲むぞ、食うぞ~!温泉入っちゃうぞ~!

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