書籍・雑誌

2018年11月 3日 (土)

『犯罪乱歩幻想』

犯罪乱歩幻想
三津田信三著 KADOKAWA2018/09刊 お薦め度:★★★★★

“退屈病”に冒された青年が、引っ越し先の部屋で感じた異変の数々。
──「屋根裏の同居者」
ある日突然届いたのは、猟奇を楽しむ、特別な倶楽部の招待状だった。
──「赤過ぎる部屋」
G坂に住むミステリ作家志望の“私”は、ある殺人現場に遭遇し……。
──「G坂の殺人事件」
精神分析研究所を訪ねた男が語った、夢遊病をめぐる学生時代の体験。
──「夢遊病者の手」
今は亡き祖父が、倒れる前に覗き込んだ鏡台。その中に見たものとは?
──「魔鏡と旅する男」
(WEBより転載)

乱歩の名短編を題材にしたミステリ5編が楽しめ、さらに
リング』と円谷プロの特撮へのトリビュート短編2編を収録。

同時期に出た刀城言耶シリーズ『碆霊の如き祀るもの』の長編より
こっちのほうが小粒でピリリと辛く楽しめました。
5編とも犯人が誰かというより、世界観がグラリとくる感覚が
「乱歩幻想」とタイトルされるだけあって、幻想的です。
「二度読み必至」と帯にあるのもダテではありません。

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新しくOPENした「ららぽーと名古屋アクルス」に行ってきました。
10時過ぎに電車で着いてみると、平日なのに結構なお客さんの入り。
店を覗きながら10時40分くらいに食堂街に行くと、開店前に
すでに行列がそこかしこに出来始めていました。

目星をつけていた「ロンフーダイニング」の列に並びました。
ここは麻婆豆腐と炒飯の専門店です。
麻婆と炒飯とスープのセットを注文。
麻婆豆腐は石焼になっていて、熱々で辛い!辛さ4段階のうち2段階
でしたが、結構舌先がしびれる感じ。でもうまい!
私は麻婆好きで、中華屋で昼飯というときはたいてい麻婆飯です。
ただその辺の中華屋のは「丸美屋の麻婆豆腐の素」とたいして
変わらないので、がっかりさせられます。ここのは専門店だけあって
本格の味。ミステリも麻婆も本格じゃないとね。
炒飯もチーズの入った変り種を食べましたが、うまかったです。

さて蔦屋書店も別館で入っているのですが、2F建てで本を中心に
カフェや雑貨、洋服、子供服、アウトドア用品店、眼鏡店などが
取り囲んでいる感じです。なるほどねって感じです(笑)。

その後、道を挟んで目の前にある「メガドンキ」に行きました。
メガドンキは総合スーパー(GMS)のユニーを改装して作った
ドンキホーテの業態です。店の一部がドンキふう、なのかと
思いきや、もう全体がドンキのイメージで、POPや陳列、
価格表記などで、随分変わるものなんですね。
なかなか楽しいお店でした。

2018年10月27日 (土)

『叙述トリック短編集』で読者に挑戦!

叙述トリック短編集
似鳥 鶏著 講談社2018/09刊 お薦め度:★★★★☆

全編叙述トリックだと最初から宣言している珍しい短編集。
普通、叙述トリックは文章そのものにカラクリがあって、
読んでいる間ずっと騙されていたということに、最後に気づく
というしかけのミステリ。
「なんだ、この人物は女かと思ったら実はオネエでしかも
アメリカ人で、さらに身長が2mもあって、死んだと思ったら
生きていて、双子の姉がいて、しかも記憶喪失だったのか!
全然気づかなかったよ!」となるのが、叙述ミステリ。
なので、文面に騙されまいと読者が構えると、見破られるかも
しれないため、通常伏せるところを、アカラサマにしたのが本作。

軽い感じのユーモア・ミステリなので、楽しく読めると思います。
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ところで例の雑誌に投稿し続けて早や10ヶ月。
今回掲載していただいたのが、まさかの叙述トリックを使用
しております。日本一短い叙述トリック(笑)。
読み始めと読み終わりで、世界観が変わる驚異のトリック!
(そこまで言う)

でも投稿を続けていると、どんどんネタがなくなってきますね。
高橋源一郎氏曰く「もう何も書くことなんて無いのがプロの作家。
それでも締め切りまでには原稿ができている」
のだそうで、私もその境地に至るまでハガキ職人として
(WEB投稿だけど)精進したいと思います。

2018年9月23日 (日)

『アウトプット大全』

アウトプット大全
樺沢紫苑著 2018/08サンクチュアリ出版刊 お薦め度:★★★★☆

インプットよりアウトプットを重視せよ、という本。
3冊ただ読むより、1冊読んで1冊のアウトプットをするほうが
内容が記憶に定着し、身になりますよ、というようなことが
80項目にわたって書かれています。
内容は総花的なので、ふーんと読み飛ばすページが多いですが
そうだよねえ、そうしよう、と思う部分もあり。
ふせんをつけたのは

・朝イチでTODOリストを作る。これは成功のイメージトレーニングになる
・1冊のノートに何でも書いて、気づきをTODOリストにする
・朝のメールチェックは5分以内に。返信などは午後にまとめてやる
・暗記と問題集は3:7。問題を解いたほうが記憶に定着する
・やる気なくても、まず始めると「作業興奮」によりやる気が起こる
・30点の完成品を作って修正に時間を使って100点を目指す

この本の感想もまあ、そのアウトプットなわけで。

著者のブログを見ると、もっさりしたおじさんで、名前の
紫苑って感じにはほど遠いけど、ペンネームなのか本名なのか。
どの記事にもたいてい自撮りを載せていて、
おじさんの顔写真は見たくね~と思って、記事は読まず(笑)。

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昨日は「串カツ田中」に昼間から行きました。
東京には普通にあるんでしょうけど、有名チェーンなので
一度行ってみたかったんです。
名古屋駅周辺に3店舗あって、うち1店舗のちょっと駅から離れた店が
土日は昼間からやっているのでした。
店に向かいながら「結構歩くなあ。満席だったらどうしよう」
と思って、焦って入店したらお客ゼロでした(笑)。

ビールはプレモルなのに安いし、注ぎ方も及第点。
串カツはもちろん美味しくて、秘伝のソースはサラサラであっさり。
生キャベツはおかわり自由(突き出し料でペイ)。
安くて美味しいはウソではなかったですね。流行るのが分かります。
今ここにないのは、串カツ屋特有のワイワイ感です(笑)。
貸切状態で美味しくいただきました。

2018年8月27日 (月)

『星空の16進数』

星空の16進数
逸木 裕著 KADOKAWA2018/06刊 お薦め度:★★★★★

ウェブデザイナーとして働く17歳の藍葉は、
”混沌とした色彩の壁”の前に立つ夢をよく見る。
それは当時6歳だった自分が誘拐されたときに見た記憶。
あの色彩の壁は、いったい何だったのだろうか。
ある日、届け物を依頼されたという私立探偵・みどりが現れ、
「以前は、大変なご迷惑をおかけしました」というメッセージと
100万円を渡される。かつての誘拐事件しか心当たりのない藍葉は、
みどりに誘拐事件の犯人・朱里の捜索を依頼する。
当時、誘拐事件はわずか2時間で解決されていた。
藍葉の思い詰めた様子と自身の好奇心からみどりは
朱里を捜し始めるが・・・(WEBより抜粋)

少女は夜を綴らない』が面白かったので、今回はこちら。
これもなかなか面白かったです。
「16進数」とは、PCで彩色するときに使う色番号のこと
(著者の本業はWEBエンジニア)。黒だと#000000とか。
この主人公は、色を番号で憶えていて色というものに、
強いこだわりとセンスを持っているんですね。

物語は少女・藍葉のパートと、探偵・みどりのパートが交互に
描かれます。藍葉も独特の感性を持っていますが、この探偵も
なかなかなものです。育児休業をしていた彼女は、
藍葉の依頼で手弁当で捜査にあたりますが、こののめり込み方が
尋常ではなく、物語の面白さをより深くしています。
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今年の夏は異常な暑さと大雨で、狂ったような夏でしたね。
私の住む場所は、起伏が少ないせいか雨になっても、そこまで
豪雨にはならなかったので幸いですが。
災害募金を振込で1万円しましたが、連日被災地の映像が流れるので
さらに2万円追加しました。募金も集まればそこそこあるのでしょうが
まあ焼け石に水、否、大水に焼け石というべきでしょうか。
日本は天災が多いなあ。
東海大地震はいつ起こるのか心配しつつ、その備えはしてないけど。
賃貸アパートでなるべく「軽い暮らし」をしようと思うくらいです。

2018年7月 7日 (土)

『真実の檻』

真実の檻
下村敦史著 角川文庫2018/05刊 お薦め度:★★★★★

母の遺品整理の最中に、父親が実の父ではないと知って
しまった大学生の洋平。育ての父が「調べるな」という警告を
聞かず、実の父を調べてしまった洋平は、父が殺人犯であり
死刑囚として収監されていることを知る。
自分がもし殺人犯の息子と世間に知れてしまったら・・・。
彼は父が冤罪であると信じ、冤罪の記事を書いている記者の
涼子にコンタクトをとり、事件を調べ始めるが・・・。

最近、よく読んでいる下村敦史作品。表紙カバーが法廷の絵
ですが、法廷モノではありません。
冤罪を調べる学生の主人公が記者や弁護士と出会い、
痴漢の冤罪事件や、砒素による無差別殺人など、疑惑の事件に
関わっていくごとに、司法の抱える闇について知っていく、
という構成になっています。
そしていよいよ、父の事件に迫っていくのですが、果たして
本当に父が犯人なのか、実は冤罪で真犯人がいるのか・・・
というところがクライマックスですね。
面白かったです。

私が買った文庫本の帯のバージョンは、あれはいかんですね。
完全なネタバレです。そのネタバレ・コピーの下に
「解説・小橋めぐみ」とあって、まるで小橋めぐみさんが
ネタバレコメントをしているかのようになってていけませんな。
(解説ではネタバレ的なことは一切書かれていません)。
著者Twitterを読むと、注目されるために「攻めた帯」だそうですが
本の面白さには影響が少ないとはいえ、ちょっとねえ。
その後、本屋で見かけたら帯が差し変わっていました。

小橋めぐみさんは、読書家女優として知られていますが
YOUTUBEで「本のめぐみ」という番組をされています。
選書がちょっと硬いのですが(さすが青山ブックセンター
選書の硬さにまさるとも劣らない、ぎこちない司会がたまりません。
まあ、何より目がおっきくてキレイな人だなあ。
女優さんとしてもっとブレイクして欲しいですね。
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2018年6月24日 (日)

『出会い系サイトで70人と実際に会って~』

出会い系サイトで70人と実際に会って
その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

花田菜々子著 河出書房新社2018/04刊 お勧め度:★★★★★

ヴィレッジ・ヴァンガードの元店長の著作。
ヴィレヴァンに憧れ入社したものの、その後のチェーン拡大で
本の扱いも減り、雑貨も尖ったものから売れ筋のキャラもの重視で
仕事が苦痛になっていく。夫とも別居してしまう。
そんな中知ったのが出会い系サイト。そこで会った人に、その人の
個性にあった本を薦める「武者修行」を始めるのだった・・・。
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ここで言う出会い系サイトは、ナンパ目的の人も明らかに
いるのですが、単純に会って30分間話をするというのを媒介する
のが本来目的のサイトだそうです。
とは言え、出会い系は出会い系なので、最初の二人はソレ目的で
ことあらばソッチ方向に行こうという感じでした。

その後70人もの人(女性も含む)に会っていくわけですが
単に怖いもの見たさでチャレンジする企画本とはちょっと違います。
今の仕事に不満があり、転職を考えつつもどうすればいいか
自分で自分が分からないとか、壊れてしまった夫婦関係、と言った
不安の中で、何かきっかけのようなものをつかもうとして、
いろんな人と出会い、その人を知り、本を薦めるという
著者の言う「武者修行」であるところに面白さがあります。
と言って、内省的な暗い文章ではなく、むしろちょっと笑える
くらいのテイストで、面白く読めます。
ここ最近読んだ本のなかでは最も印象に残った1冊でした。
お勧めです。

2018年5月28日 (月)

『生還者』下村ミステリーはハズレなし

生還者
下村敦史著 講談社文庫2017/07刊 お勧め度:★★★★★

世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、
日本人登山者7名が巻き込まれる惨事となった。
登山をやめたはずの兄が、なぜかその雪崩に巻き込まれ命を落とした。
増田直志は、兄のザイルが切断されていたことに気付く。
兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか――?

雪崩事故から高瀬という男性が奇跡の生還を果たす。
単独行だった高瀬は、猛吹雪のなか兄たち登山隊に出会い助けを
求めたが冷たくあしらわれ、登山隊の加賀谷だけが残って自分を
助けてくれたという。
行方不明の加賀谷が英雄としてマスコミを賑わせる中、
今度は東という男が救助された。東は高瀬が嘘をついていて、
加賀谷こそが卑怯者だと証言するのだった。

二人の生還者はどちらが真実を語っているのか?
兄の死の真相を突き止めるため、増田は女性記者の八木澤とともに
高峰に隠された謎に挑む! (WEBより転載)

山岳ミステリー。山は低山でも登ったことありませーん。
大迫力の登山シーンなど『サハラの薔薇』でも見せた描写力で
ぐいぐい読ませます。
『生還者』というのは、もうこれ以外にないというタイトルで
サバイバーズ・ギルトというらしいんですが、事故や災害で
生き残った人が「なぜ自分だけが」という罪悪感に苛まれる
状態を言うそうです。
この物語に登場する人物たちが、その罪悪感に苦しみながら
生きている様と、過酷な大自然と戦いながら頂上を目指す様と
オーバーラップしてくるんですね。
読みごたえ充分、お勧めです。
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例のアメフトの危険タックルの問題が尾を引いていますが
あの話題は、この本のことを思い出させます。
関係する選手だったり、監督・コーチだったりが記者会見で
異なる意見を言い、どっちが本当なのか?という点で似ています。
私も最初、あの映像を見たときは
「血の気の多い選手が突進していったんだな」と思ったのですが
実際その裏にはいろんな事情が隠れていたわけです。
まあ、たいていのことはウラがあるわけですが、ついつい
表面的なところまで見て、思い込みもあったりして、
人は好き勝手にあれこれ言うわけですよね。

2018年5月21日 (月)

『完パケ!』『拝啓、本が売れません』

完パケ!』
額賀澪著 講談社2018/02刊 お勧め度★★★★★

経営難で閉校が噂される武蔵映像大学。
卒業制作の映画を撮れる1人を決めるコンペで、監督志望の
安原と北川のプレゼンの結果、どちらかが選ばれる。
1人は監督に、敗れた一人はプロデューサーとなり、撮影が
始まるものの、その勝者にも敗者にも、さまざまな思いが
渦巻いていた・・・。

この作家さんは未知だったのですが、その前に
拝啓、本が売れません』(KKベストセラーズ刊)を読み
面白そうな作家さんだと思い、最新刊のこちらを購入。
「青春小説ねえ・・・ラノベチックなのかしら?」と思いつつ、
読み始めましたがこれはいわゆるラノベではなく、
まごうことなき文芸作品。

監督も熱いヤツなのですが、その彼がオーディションで選んだ
主演俳優も、かなりの厄介者。主演女優は明らかに素人。
コンペに負けてプロデューサーになった方は、嫉妬心に
苛まれるし、そんな中で進む撮影がホイホイ進むわけも
ありません。
まあ、そんな困難を乗り越えて完パケを迎える作品の運命は?
という感じですね。なかなか面白かったです。
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拝啓、本が売れません』のほうは、出版不況でなかなか本が
売れない現実に立ち向かうべく、本作りと販売に関わる人たちに
インタビューに行く、という企画本。
こういう内幕ものが好き。漫画で言えば『バクマン』とか。
この本のインタビューでも、さわや書店の松本店長が登場します。
ので、さわや書店にもこの本がたくさんありました。

『拝啓~』はKKベストセラーズという出版社から出ていますが、
社長が突然交代したり、出版をやめちゃうんじゃないかという
噂もあったようです。しかし、KKベストセラーズが
最近出している本はなかなか面白そうなのが多いんですよね。
たぶん編集さんが頑張っているんだなあ、と好感を持っています。
がんばれKKベストセラーズ!
昔、タモリのオールナイトニッポンで、放送の最初のほうに
番組の提供会社を紹介するときに、タモリさんが勝手に
社名の前にキャッチコピーをつけるのですが、

股間の恋人・BVDフジボウ

とかいう中で

すべてがベストセラーというわけではないKKベストセラーズ

というのを覚えています。
今日はこのへんで。

2018年4月23日 (月)

『本のエンドロール』

本のエンドロール
安藤佑介著 講談社2018/03刊 お勧め度:★★★★★

ネット時代になって、電子書籍の台頭、「紙の本」に関わる
印刷会社は斜陽産業に。
印刷会社の営業マン・浦本は「印刷会社は本を作るメーカー」
という矜持を持っているが、周囲からは出版編集者から出される
無理難題を持って帰ってくる伝書鳩などと揶揄されている。
さまざまな本の企画が持ち上がり、作家、編集者、装丁家などの
本に対する熱いこだわりに、翻弄される浦本だったが・・・。

本作り、特に印刷製本に関わる裏方さんたちを描いたお仕事小説。
また本や印刷業の現状も取り込み、ノンフィクションのような
ムードもあります。表紙が印刷機?を前に何やら紙を広げている
写真が使われていて、ますますノンフィクション本に見えます。

何度も起きる仕様変更のたびに、やれインクが、やれ紙が、と
現場は戦場となってしまうので、読んでいて居たたまれない
ところがありますね。まあ、これは印刷業のみならず
サラリーマンという相手のある商売をしていると、少なからず
似たような修羅場に直面する日々なので、同情してしまいます。
それゆえ、本を大事に読んでやらなんとなあ、と思います。

主人公の奥さんは製菓メーカーで、お菓子のパッケージを
作っていたりするので、この1個180円のお菓子とて、
開発した人、パッケージデザインした人、広告する人など、
さまざまにいるのであろうことよ、としみじみします。
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エンドロールといえば、みなさん映画のエンドロールは最後まで
見るでしょうか?私は見ます。立ち上がると、見ている人の
ジャマになるかも、ということもありますが、ごくまれに、
エンドロール終わってからちょっと映像が流れたりする仕掛けの
ある映画もあるので、ついつい読めないような細かいクレジットを
眺めながら過ごします。

そんな私でも、エンドロールを最後まで見ないときがあります!
そう、おしっこ漏れそうなときです。
映画中のおしっこ問題は、いまだ解決の糸口も見えません。
私は必ず通路脇に座ります。もし途中でもよおしてきた場合は
比較的重要なシーンが終わってひと段落したかに思える
場面転換後に「今だ!」とトイレに走ります。

高齢化社会に向けて、2時間の映画なら1時間に5分、
トイレ休憩を設けていただきたいものです・・・。
その5分は、出演者やスタッフが撮影裏話をするってのなら
待っている人も退屈しません。
スピルバーグさま、一度ご検討いただけないでしょうか。

2018年4月13日 (金)

『そしてミランダを殺す』

そしてミランダを殺す
ピーター・スワンソン著 創元推理文庫2018/02刊 
お勧め度:★★★★★

空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、
見知らぬ美女リリーに出会う。
彼は酔った勢いで、妻のミランダの浮気を知ったことを話し
「妻を殺したい」と言ってしまう。リリーはミランダは
殺されて当然だと断言し、協力を申し出るが・・・。
(Webより転載)

これは事前に書評で絶賛されていたので購入。
本の半分くらいのところで、想像もしない展開になり、
「おっと、そうきましたか!」と孤独のグルメの松重豊ふうに
つぶやきながら読みました。

賞ごとに語り手が変わる構成も面白いし、登場人物のそれぞれが
隠し事をしながら思惑を語るので、誰が誰に嵌められるのか
あるいは出し抜くのか、といったあたりがサスペンスを
盛り上げますね。

外文は読みづらいイメージがありますが、これはスイスイと
読めました。元の文も訳もいいんでしょうね。
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***********

本屋大賞2018、発表になりましたね。
1~3位は、予想通りって感じでした。
かがみの孤城』は辻村深月だし、引きこもりの少女が鏡の
向こうのお城に行く・・・なんてちょっとおじさんには
ハードルが高いですね。

盤上の向日葵』は大傑作で、私もイチオシです。
将棋ブームだし、ドラマ化してもいけそうですよ!

屍人荘の殺人』はミステリとしては力作ですが、
年末のミステリベスト10を総舐めにしたので、
別に本屋大賞で1位にしなくてもいいでしょうね。

むしろ話題は『カラヴァル 深紅色の少女』が翻訳小説部門の
第1位になったことで、今まで1000冊も売れてない本が
選出されたので意義深い、てな話ですね。
前回のように直木賞と本屋大賞W受賞なんかより、
こういう陽の目を見ない本にスポットライトが当たる
というのはいいですよね。吉岡里帆ちゃんも推薦よ!

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今年の注目ミステリ(2017/11~)

  • 三津田信三: 犯罪乱歩幻想 (★★★★★)
  • 逸木裕: 星空の16進数 (★★★★★)
  • 下村敦史: 黙過 (★★★★★)
  • 道尾秀介: スケルトンキー (★★★★★)
  • 宇佐美まこと: 熟れた月 (★★★★★)
  • 下村敦史: サハラの薔薇 (★★★★★)
  • 若竹七海: 錆びた滑車 (★★★★)
  • 三津田信三: 碆霊の如き祀るもの (★★★★)
  • 似鳥 鶏: 叙述トリック短編集 (★★★★)
  • 原りょう: それまでの明日 (★★★★)
  • 北里紗月: 清らかな、世界の果てで (★★★★)
  • 塩田武士: 歪んだ波紋 (★★★★)
  • 有栖川有栖: インド倶楽部の謎 (★★★★)
  • 倉知淳: 皇帝と拳銃と (★★★★)
  • 飴村行: 粘膜探偵 (★★★)

今年の注目ミステリ海外編(2017/11~)

  • そしてミランダを殺す (★★★★★)
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